市貝町議会 > 2021-02-08 >
03月02日-01号

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  1. 市貝町議会 2021-02-08
    03月02日-01号


    取得元: 市貝町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-04
    令和 3年  3月 定例会(第2回)市貝町告示第10号 令和3年第2回市貝町議会定例会を次のとおり招集する。   令和3年2月8日                             市貝町長  入野正明                記1. 期日    令和3年3月2日(火)2. 場所    市貝町役場            ◯応招・不応招議員応招議員(12名)   1番  荒井和一議員  2番  石井 豊議員   3番  関澤正一議員  5番  豊田 功議員   6番  園部弘子議員  7番  川堀哲男議員   8番  小塙 斉議員  9番  小沢岩夫議員  10番  山川英男議員 11番  高徳義男議員  12番  小泉栄一議員 13番  和久和夫議員不応招議員(なし)       令和3年第2回市貝町議会定例会(第1号)              令和3年3月2日(火曜日)午前10時開会出席議員(12名)    1番  荒井和一議員  2番  石井 豊議員    3番  関澤正一議員  5番  豊田 功議員    6番  園部弘子議員  7番  川堀哲男議員    8番  小塙 斉議員  9番  小沢岩夫議員   10番  山川英男議員 11番  高徳義男議員   12番  小泉栄一議員 13番  和久和夫議員欠席議員(なし)-----------------------------------説明のための出席者 町長        入野正明   副町長       永山廣美 教育長       小森祥一   企画振興課長    金田道宙 健康福祉課長    國井美由紀  農林課長      川上和幸 建設課長      渡邉隆憲   こども未来課長   滝田弘行 生涯学習課長    関澤孝浩   総務課長補佐    平野修身-----------------------------------本会議の書記 事務局長      久保孝幸   次長        小林敏章-----------------------------------付議事件  別紙のとおり開会及び開議宣告  午前10時00分            議事日程(第1号)第1 行政報告第2 会議録署名議員の指名第3 会期の決定第4 一般質問(5名)    6番 園部弘子    1 コロナワクチン接種について    2 小学校の35人学級への取り組みについて    9番 小沢岩夫    1 杉山保育所の民営化について    2番 石井 豊    1 町道の道路維持修繕に対する取組みについて    2 市貝町の公共下水道整備事業について    8番 小塙 斉    1 水田フル活用ビジョン(産地交付金)について    2 コロナ禍における女性支援と高齢者支援について    3 スマートフォンを活用し道路補修箇所の把握を    3番 関澤正一    1 都市と農村の交流を軸とした谷津田の再生について    2 町長の4選出馬について----------------------------------- △開会及び開議の宣告 ○議長(和久和夫)  ただいま出席している議員は12名であります。定足数に達しておりますので、令和3年度第2回市貝町議会定例会は成立いたしました。 直ちに開会いたします。 これから本日の会議を開きます。                         (午前10時00分)----------------------------------- △行政報告 ○議長(和久和夫)  日程第1、「行政報告」を行います。 町長から去る2月16日付をもって、昨年11月から本年1月までに執行した事務事業の概要について、行政報告書が提出されており、その写しを配付しておきましたので、ご了承願います。-----------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(和久和夫)  日程第2、「会議録署名議員の指名」を行います。 会議録署名議員は、会議規則第124条の規定により、9番、小沢岩夫議員、10番、山川英男議員を指名いたします。----------------------------------- △会期の決定 ○議長(和久和夫)  日程第3、「会期の決定」についてを議題といたします。 このことについては、去る2月17日に議会運営委員会を開催し、審議しておりますので、その結果について委員長から報告を求め、その後に決定をしたいと思います。 議会運営委員長、小塙斉議員。登壇。          (議会運営委員長 小塙 斉 登壇) ◆議会運営委員長(小塙斉)  8番、小塙斉。 皆さん、おはようございます。 去る2月17日に議会運営委員会を開催し、今期定例会の議会運営について協議をしましたので、その結果について、ご報告いたします。 まず、今期定例会の会期、日程等について申し上げます。 会期は本日3月2日から12日までの11日間といたします。 定例会に提出されました案件は、町長より提出された諮問1件、議案27件の計28件であります。また、議員発議1件であります。 一般質問については、通告を2月15日午後3時で締め切り、質問者は5名で、質問件数は10件となりました。 次に、日程の概要を申し上げます。 本日3月2日は、行政報告、会議録署名議員の指名、会期の決定の後、通告者5名の一般質問を行います。 定例会2日目となります明日3月3日は、議案第24号「令和3年度市貝町一般会計予算」から、議案第30号「令和3年度市貝町奨学金貸与費特別会計予算」までを一括議題とし、町長の説明を行います。その後、質疑を省略し、直ちに予算審査特別委員会設置の議決を行い、委員会に付託する予定であります。 続いて、諮問第1号、議案第4号から第9号までの審議、採決を行い、散会する予定であります。 定例会3日目となります3月4日は、議案第10号から第23号及び発議第1号の審議、採決を行い、散会とする予定であります。 3月5日、8日、9日、10日の4日間は、予算審査特別委員会を開催し、付託されました各予算の審査を行います。 本会議の最終日となる3月12日は、議案第24号から第30号までの令和3年度各会計予算7件の予算審査特別委員長による審査結果報告の後、討論、採決を行います。その後、陳情第6号の討論、採決を行う予定です。 最後に、議会運営委員会及び議会広報編集調査特別委員会から申出のありました閉会中の継続調査の件を議決して閉会とする予定であります。 以上のとおり、議会運営委員会で決定をしましたので、議員各位のご賛同とご協力をお願い申し上げまして、報告といたします。 以上です。 ○議長(和久和夫)  委員長には大変ご苦労さまでした。 お諮りいたします。ただいま議会運営委員長の報告のとおり、今期定例会の会期は本日2日から3月12日までの11日間に決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(和久和夫)  異議なしと認めます。 したがって、今期定例会の会期は本日3月2日から3月12日までの11日間と決定いたしました。----------------------------------- △一般質問 ○議長(和久和夫)  日程第4、「一般質問」を行います。 順次、通告順に質問を許します。----------------------------------- △園部弘子 ○議長(和久和夫)  6番、園部弘子議員。登壇。          (6番 園部弘子 登壇) ◆6番(園部弘子)  6番、園部弘子です。 皆さん、おはようございます。 お忙しい中を朝早くから議場に足を運んでいただきまして、誠にありがとうございます。 12月定例議会のときは、新型コロナウイルス感染者が県内では那珂川町、市貝町がゼロでしたが、12月8日に感染者第1号が出てしまいまして、現在、24人の感染者となっております。感染された方々には、心からお見舞い申し上げます。 では、ただいま議長より質問の許可が出ましたので、先日通告してありました議題に基づき一般質問させていただきます。 まず、1つ目の議題は、コロナワクチン接種についてで、5点ほどお伺いいたします。 1点目は、新型コロナウイルスの終息が見通せない中、いよいよ新型コロナウイルス感染症を食い止める切り札とされるワクチンの提供が間近に迫ってきました。ワクチン接種は前例のない取組であり、市町村に委ねられています。 そのような中、2月6日の下野新聞に、野木町では、2月5日にコロナワクチン接種の時期をまとめた暫定計画を明らかにしたという記事がありました。内容は、接種券の送付は3月下旬の見込みで、日時などの接種予約は専用コールセンターや町のウェブシステムで受け付けるということです。また、医療従事者への接種後、高齢者を対象に4月上旬から集団接種を始める予定で、週当たり1,400人の接種を目標値にしているということです。そして、計画どおりに接種が進めば、16歳から64歳までの町民への接種は6月上旬に始められるということです。 また、那須烏山市においては、会場を那須南病院と市武道館の2か所とし、1日当たり180人から270人を対象に接種を行うことを明らかにしています。 当町においても、接種券の送付時期や接種予約の開始時期、また接種対象者の目安や接種期間、週当たりの接種人数の目標値などについて暫定計画はできているのかを伺います。 2点目は、当町においては、当初、保健福祉センターでの集団接種という説明がありましたが、その後、学童保育などの関係で町民ホールを考えているという変更になりましたので、2月8日の全員協議会の後に、担当課に行って町民ホールで確定ですかと確認したところ、まだ確定ではありません、今後、変更になる可能性もありますというお答えをいただきました。 また、町内のある病院に行ったとき、コロナワクチン接種の話が出まして、もし集団接種になった場合、会場に行ってしまったら、この病院で患者さんを診る医師がいなくなってしまうとおっしゃっておりました。 2月9日の下野新聞に、新型コロナワクチン接種をめぐっては、医師や会場の確保のめどが立たず、診療所などの個別接種を中心に体制を検討する自治体が少なくないとありました。そこで、改めて個別接種か集団接種か、集団接種の場合、会場はどこを考えているのか、また、医師の確保は問題がないのかを伺います。 3点目は、インフルエンザの予防接種とは違いまして、新型コロナワクチン接種は初めてのことであり、期待と不安が社会全体に交錯しています。効果を待望する声の一方で、副作用への懸念も強いのです。ワクチン接種した人の一部で重いアレルギー反応などが出ている方もいらっしゃいます。しかし、過大な誤った副作用情報が社会リスクを高めることもあります。 そのような中、ウイルス学の権威として知られる東京大学名誉教授の山内一也先生は、ワクチンにゼロリスクはあり得ないが、ごくまれに副作用は起きても感染症を抑える社会的メリットのほうが大きいと考えるのがワクチンの基本だとおっしゃっていますし、ファイザー社の臨床試験では、接種していない人に比べて発症率を95%抑える効果があるという結果が出ています。 しかしながら、2月8日の下野新聞に、ワクチン接種をしたいと考えている人は63.1%、接種したくないは27.4%ですが、不安があるというのは82.8%だったという記事がありました。 コロナワクチン接種は本人の同意が前提で、強制されないということですが、接種に対する迷いや不安を相談できるような窓口は設置されるのか、また、ワクチンの安全性、有効性の周知はどのようにするのかを伺います。 4点目は、ワクチン接種に関して、米国ファイザー製新型コロナウイルス感染症ワクチンが正式に承認されました。しかし、このワクチンは零下75度で保管する必要があります。 そこで、超低温冷凍庫のメーカー各社は、増産体制を整えているということですが、神奈川県相模原市のカノウ冷機では、1日当たりの出荷は最多で20台ということです。政府に加え、自治体や医療機関からも注文が殺到し、在庫切れ状態が続いているということです。超低温冷凍庫の確保をはじめ、ワクチンのほかには万全を期さなければなりませんが、対応について伺います。 5点目は、ワクチン接種は予約制になっていますが、予約した日に用事が入ってしまって会場に行けなくなってしまった場合や、障害者の方や寝たきりの方などへの対応はどのようにするのか、医療機関での個別接種は可能なのかを伺います。 次の議題は、小学校の35人学級への取組についてで、2点ほど伺います。 まず1点目は、政府は、2021年度から5年間で小学校の1学級の学級編制基準を40人から35人に引き下げる方針を決めました。学級編制基準は、義務教育標準法により1959年度は上限50人と定められ、改正により、64年度に45人、80年度に40人と引き下げられてきました。2011年度には、小学校1年生のみ1学級の人数上限を35人へと引き下げられました。 しかし、今の40人学級は、子供たちに統一的なことを教えればよかった時代の考え方に基づいて設定された人数ということです。多様性と個性が尊重される現代にあって、子供を適切にきめ細かく指導するには40人は多いというのが教師の実感だと新聞記事にありました。確かに、40人と35人では指導のきめ細かさは違ってくると思われます。そこで、35人学級への対応と取組について伺います。 2点目は、学級の人数が減ることで事務的な作業も減り、子供たちに関わる時間が増えることでトラブルも少なくなり、教師の負担は軽減されるので、少人数学級は必要なことと思われますが、現場サイドの反応も含め、どのように考えるかを伺います。 以上、総括質問といたします。 なお、再質問は質問席にて一問一答方式にて行います。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  園部議員のご質問に対し、順を追ってお答えいたします。 まず、第1点目のコロナワクチン接種について申し上げます。 1つ目のワクチン接種計画についてでございますが、現時点での情報を基に、接種時期を想定して計画しているところであります。当面、確保できるワクチンの量に限りがあり、その供給も順次行われる見通しであることから、まずは、4月以降に65歳以上の高齢者から接種できるよう体制整備を進めているところでございます。 具体的な予定は、ワクチンの配分が決定してからとなりますが、計画では、接種券を4月頃送付しまして、その後、予約を順次受け付ける計画であります。週当たりの最大接種人数は480人と見込んでいます。 次に、2つ目の接種形態についてですが、基本的には集団接種で実施していき、接種会場を町民ホールで考えております。 また、医師の確保につきましては、町内の医療機関のご協力を得ながら、週4日の運営を考えておりますが、1日2班体制で実施を計画しているため、現在、芳賀郡市医師会へ医師の協力要請を依頼しているところであります。 次に、3つ目の相談窓口の設置についてですが、町では、コールセンターを4月から運営し、ワクチン接種予約や一般的な相談に対応できるよう体制を整備してまいります。 なお、副反応に対する医学的な知見が必要となる専門的な相談に対しては、国・県において電話相談窓口が設置されておりますので、ワクチンの安全性や有効性などを含めて、町広報紙やホームページ、接種券配布時の同封物、様々な媒体を活用して周知してまいりたいと考えております。 次に、4つ目のワクチンの保管についてでございますが、現在、承認されているファイザー社製のワクチンは、品質、有効性及び安全性を保つために冷凍した状態で保管、流通することが必要であり、超低温冷凍庫による保管を行うことが必要であると言われています。超低温冷凍庫については、国が一定量を調達し、割当てを行います。当町におきましては、保健福祉センターに設置を予定しております。 なお、ワクチンの取扱いには厳格なルールが定められており、適切な温度を保つことが求められておりますので、細心の注意を払い、ワクチンを取り扱ってまいりたいと考えています。 次に、5つ目の予約取消しや個別接種実施についてですが、ワクチンを接種するには、あらかじめ予約をしていただく必要があります。接種日に都合が悪くなってしまった場合には、改めて予約を取り直していただく必要がありますので、その際は、コールセンターへ連絡していただきたいと思います。 また、寝たきりの方等への対応ですが、高齢者施設入所者については、基本的に嘱託医が接種することになります。入所者以外の方については、まずは、ご自身の体調を一番理解しているかかりつけ医へ相談していただくことが大切であります。今後、個別接種ができる体制を整備していき、ワクチン接種を希望される方全員、取り残すことない体制を整えてまいりたいと考えております。 次に、第2点目の小学校の35人学級への取組についてでございますが、学校の事務裁量に属することなので、教育長が答弁いたします。 ○議長(和久和夫)  小森教育長。登壇。          (教育長 小森祥一 登壇)
    ◎教育長(小森祥一)  それでは、私のほうから、2点目の小学校の35人学級への取組についてを申し上げます。 まず、1点目の政府が2021年度から始める小学校の35人学級への対応と取組についてでございますが、義務教育標準法の改正により、平成23年度に小学校1年生で35人学級が導入されましたが、その後の導入は見送られておりました。 しかし、栃木県では独自の加配教員の対応によりまして、小学校においては、平成24年度から段階的に35人学級が実現をし、本年度から全ての学年において35人学級が実施されております。また、中学校においては35人学級が実施されております。中学校においては、平成15年度から35人学級の導入が始まり、小学校より先に35人学級が実現しております。 続いて、2つ目の35人学級の実現により教師の負担軽減についてでございますが、現在、特別支援教育を受ける児童・生徒や外国人児童・生徒の問題、そして社会格差の拡大よる貧困、虐待、いじめの重大事態や不登校児童・生徒の増加など、手厚い支援が必要な子供は増加し、教職員に求められる仕事は増え続けております。 栃木県では、既に35人学級が実現しておりますが、新外国語の教科制の導入など新学習指導要領の全面実施やGIGAスクール構想の導入など、新たな学びの実現に向けた準備も始まっております。また、コロナ感染症対応なども含め、必ずしも直ちに教員の負担軽減につながるとは申し上げられないのが現状でございます。 市貝町教育委員会としましては、きめ細やかな児童・生徒の指導、学習指導のできる環境を整え、学校における働き方改革の推進のために、さらなる学級編制の上限の引下げや加配教員の配置について、県や国に対して要望してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  順次再質問させていただきます。 まず、コロナワクチン接種についてに関連した質問をいたします。 先程の答弁で、当町でのワクチン接種は集団接種で行われるというお答えをいただきましたが、1人2回の接種をしなければなりませんし、日本に入荷するワクチンは米国のファイザー社製とモデルナ、英国のアストラゼネカがあります。あるテレビの報道番組で、1回目と2回目は同じメーカーにしなければ有効性がないというようなことをおっしゃっているコメンテーターがいらっしゃいました。そういうことも含めまして、町民の同メーカーでの2回接種分のワクチンの確保は大丈夫かを伺います。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまの園部議員のご質問に対しまして説明いたします。 まず、高齢者が優先接種で行われますが、ただいま日本で薬事承認されているワクチンがファイザー社1社でございます。ワクチン担当大臣も、高齢者はファイザー社でいくということを報道でもおっしゃっていただいて、国から示されている通知などでもファイザーに関することを通知されて、それにのっとって町でも計画するようにしているところでございます。 ワクチンの接種に関しては、順次輸入されているところでございますし、4月からも500箱や100箱という単位でございますが、輸入が始まっているところです。今現在、県では、栃木県でどのような市町から接種ができるかということを調整しているところでございます。それにのっとって町も4月から、先程町長も答弁がありましたように、4月頃から始められるように準備をしていきたいと考えております。 また、報道によりますと、高齢者は6月分の確保ができるというようなこともございますので、確定ではございませんが、そのような国の通知などにのっとりまして確保できるように町でも進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  じゃ、そのような手配等をよろしくお願いいたします。 では、ワクチン接種につきましては、新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐため、緊急に行う臨時接種に位置づけられておりまして、努力義務、勧奨的に無料で接種するものであり、自治体に委ねられましたが、強制ではありませんので、対象者全員が受けるわけではありません。接種者は7割から8割ではないか等々、報道番組でいろんなご意見を聞いております。その辺も含めまして、その対応、対策についてお伺いします。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまのご質問に対しましてご説明いたします。 確かにワクチンは努力義務ではありますが、必ず本人の同意が必要ということでございます。何割を目指すかというところはちょっと難しいところでございますが、ワクチンを打つことのメリットとデメリットを考えていただきまして、メリットが多い場合は打ったほうがいいということで国からも通知されておりますので、まずは高齢者の方、かかりつけ医の方とよく相談していただいて、打ったほうがいいという場合はぜひ接種に来ていただければと考えております。 以上でございます。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  よろしくお願いいたします。 先程の答弁で、接種方法は集団接種で、会場は町民ホールを予定しているということを改めてお聞きしましたが、ワクチン接種は1人2回接種されるとしていますので、町民ホールなどで終了するまでには3か月ぐらいの日数がかかることになると思いますので、この期間に職員の方を会場に回すというのも不可能になるかと思いますので、その辺のことも含めまして、人材はどのように確保するのかを確認させていただきたいと思います。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまのご質問に対してご説明いたします。 今後、補正予算でも上げさせていただいているところなんですけれども、人材派遣の方を受付等や誘導などで行えるように補正を上げさせていただいているところでございます。また、健康福祉課をはじめ、場合によっては庁内の各課から応援もお願いしながら、長期間にわたる接種を続けられるように計画してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  ただいまの質問の再質問的になってしまうと思いますが、集団接種で町民ホールで接種するということになりますと、町民ホールは通常、各種イベント等、様々な方に貸出しをしていたり利用していると思いますが、この期間についての町民ホールの、中止するなどの、その辺についてお伺いいたします。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまのご質問に対してご説明いたします。 町民ホールに関しましては、3月15日から9月いっぱい、ワクチン接種のため会場をお借りすることになっております。大変申し訳ございませんが、その間は行事等はできませんので、ご協力いただければと思います。よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  ワクチン接種の対象年齢は16歳以上ということですが、16歳といいますとまだ高校生で、平日は学校に行かなければなりません。接種期間の中に土曜日や日祝日なども加味されているのかをお伺いいたします。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまのご質問に対しましてご説明いたします。 16歳以上の方は学生の方も多くいらっしゃいますので、予定しております週4日の接種日に関しましては、土曜日も毎回行われるよう、まだ計画の段階ではございますが、医師の先生に協力いただきながら実施していく計画にしております。よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  よろしくお願いいたします。 では、またワクチン接種は1人2回接種が理想となっておりますが、2回接種しないと効果がないと言われています。しかし、このワクチン接種は、先程申しましたように強制ではありませんので、接種しない方もいます。また、1回しか受けない方もいるかもしれませんし、その辺も想定いたしまして、このワクチン接種を理想どおり2回接種した方には修了証のようなものを発行するのかについてお伺いいたします。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまのご質問に対してご説明いたします。 ワクチンは、同メーカーのものを1人2回打つということに現在なっておりますので、接種をしていただいた方は、送付する接種券に、この番号のワクチンをいついつ打ちましたというシールのようなものを接種券に貼ってご本人にお返しすることになっております。ですから、シールが1回しか貼られていない場合は、自分は1回しか打っていないなということが分かりますし、できるだけ3週間の間隔が空かないように広報を行っていくと同時に、今後はそういったことも、受けていない方に接種の勧奨をやることができるように、そういったことも含めて努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  では、小学校の35人学級への取組についてに関した質問をいたします。 政府は、このたびの予算委員会、国会において、正式に小学校の学級の人数を35人に決めたということに関しまして先程総括質問させていただきましたが、当町においては、既に35人学級になっているというようなご答弁をいただきました。 私は、このニュースを聞いたときに、40人から35人に引き下げると、これまでに比べて教師の数や教室の数が不足するのではないかと心配いたしましたが、もう既に35人学級に当町では実施されているというお答えでしたので、そのような教師の不足というようなことは発生しなかったのかをお伺いいたします。 ○議長(和久和夫)  滝田こども未来課長。 ◎こども未来課長(滝田弘行)  それでは、ただいまの園部議員からのご質問についてご説明させていただきます。 今回国のほうで40人学級から35人ということでの決定がなされたわけですが、先程教育長がご答弁したとおり、市貝町についても、栃木県内、小・中学校とも35人以下のクラス編制ということで現在、学習のほうを行っているということで、教職員の不足あるいは教室の不足等については、特に問題はなく進んでいる状況がございます。 とはいえ、やはり教職員の質の確保ですとか、いろいろ今後、新しい教育に向けて、先生方についても、いろいろな研修やら学習やらは先生自身がやっていただくようなことも増えておりますので、今後、学校につきましても、教育委員会とうまく連携を取って、子供たちのための学習を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  分かりました。 では、やはり小学校の35人学級への取組に関した質問です。 私は、日頃、オピニオンという活動をしておりまして、入学前に就学時前健診という行事がありまして、そのお手伝いをしているんですけれども、これまでは大体赤羽が一番多く、その次が市貝小、小貝小という感じの人数でしたが、今年から市貝小が、多分、みどりの森の関係かなと思うんですが、増えてきております。 とてもうれしいことですけれども、市貝に小さいお子様に増えてくださるのはとてもうれしいことですが、そのような中、小貝小はずっと本当に十数人という状況で、今年も14人ぐらいだったかな、そういう感じでしたので、今後、先程、35人に満たない、そういう少ない、通常そういう状態が続いているような学校においては、将来、統合などということも考えているのかをお伺いできればと思います。 ○議長(和久和夫)  滝田こども未来課長。 ◎こども未来課長(滝田弘行)  ただいまの園部議員からのご質問についてご説明いたします。 議員様におかれましては、学校関係、そういった健診などのボランティア等にご参加いただいて、大変感謝申し上げております。 議員がおっしゃられたとおり、これまでは赤羽小学校というのがどうしても、市貝町としては子供たちの数が多いということで、通常2クラスの編制がございます。ちなみに来年度につきましては、赤羽小の通常学級、1年生、入学される方は28名程度ということで、35人を切っているような状況で1クラス。 それに対しまして、やはり議員さんがご指摘いただいたとおり、市貝小学校、こちらは今お話もいただきましたみどりの森などの新興住宅、そちらの入居者、そちらのお子さんなどが市貝小学校に入ってこられるということもありまして、来年の1年生は46人を見込んでおります。そうしますと、35人を超えるクラスということで、こちらは2クラスの編制を考えているところでございます。 小貝小学校につきましては、平成25年度、小貝地区の小学校2校を統合した経緯がございます。今回も小貝小学校につきましては、やはり一番多いクラスでも25人というような状況で、一番少ないクラスですと10人程度になるところもあるのかなということで見込んでおります。 こちらにつきましても、すぐに小学校を統合するということではなく、人数等を見込んだクラス編制をした上で、そこの地域あるいは町の教育方針に合った教育ができるのであれば、その統合を急ぐことでなくて、現状のまま教育を続けていければということで考えているところでございまして、すぐ、直ちに統合のお話ということは、ちょっとまだ出てこないと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  小貝小学校の今後の入学者の予想人数、その推移等は、シミュレーションはできているんですが、シミュレーションというのは、ご存じのとおり、現行のある、現在の率、このぐらいの率で減っていくだろうとか、現在持っている率を掛け算しちゃうんです。数学というのはそういうところが現実離れしているんですが、今、園部議員からもお話がありましたが、今、こども未来課長からも話もありましたけれども、当町内で子供たちの人数が若干増えているということでございまして、どのような契機、どのようなきっかけで子供さんが増えてくるか予想がつかないところもあります。 人口減少は、日本的な、また世界的にも人口減少が起きるんじゃないかということが、今、そんな本がたくさん出ていますけれども、日本全国で人口減少することが言われている中で、当町もそういう流れ、トレンド、そういうのは、そういう基調、流れの中で考えてしまうんですが、宇都宮からバイパスで非常にいいところにあって、工業団地の中をぱあっと通ってきたら、すごくきれいな並木道がふあっと出てきまして、ゆらゆら揺れながら、そして入ってくると、何かとなりのトトロの世界に来たようなというような、NHKの支局長さんが言ってきましたが、そういうすばらしいところです。 統廃合については、教育長がおりますけれども、教育長もちゃんと経緯は承知していると思いますけれども、統廃合に当たっては、小貝小学校の統廃合の際に、市塙に統廃合にするのか、どんどん統廃合していくと小貝地区が寂れてしまうという、そういう不安がありました。私と大貫教育長さんでそういう会合に何回も出まして、説明をさせていただきましたが、人数とかそういう数量的なもので統廃合は、市貝町は考えていません。 国や県のほうは数量的に考えますけれども、市貝町は数量ではなくて、その地域のまちづくりとして考えていまして、保育所もそうですが、学校、小学校もそうですけれども、中学校はなくて高校もないですけれども、北部には、そんな中でお年寄りや地域の人たちが小学校のイベントがあると、みんな集まってくるんです。そして、楽しみにしているんです。 自分の孫ではなくても、ほかの子供たちを見て、みんな楽しみにしていまして、そういうお祭りのような、そういうイベントを楽しみにしている中で、小学校がまちづくりのにぎわいの装置ということで私は位置づけておりますので、小貝小学校、旧小貝中央小学校の統合に当たって、さらに統合するのかと言われましたけれども、統合はしませんというふうに言い切ってありますので、今後、よほどのことがない限り、町として約束、地元としていますので、統廃合はしない考えです。 それ以上に私どもに課せられた仕事は、子供さんたちの転入者を増やせと、自然増だけじゃなくて社会増を増やせということなので、私たち執行部に与えられた課題は、子供さんたちを増やせということでございますので、ない知恵を振り絞りながらお子さんたちを増やしていきたいと思いますので、確認ですが、統廃合はしないということでよろしく承知おきいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  園部議員。 ◆6番(園部弘子)  分かりました。ありがとうございました。 地元の方でその辺を心配している方がおりましたので、今、質問させていただきました。ありがとうございました。 新型コロナワクチン接種は初めてのことであり、自治体に委ねられ、問題や不安が山積していると言われています。町執行部の方におかれましては、ご苦労が大変であると思いますが、万全を期していただき、一日も早いコロナ終息を願いまして、私の質問の一切を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(和久和夫)  ここで暫時休憩といたします。 再開は11時5分とします。                         (午前10時55分)----------------------------------- ○議長(和久和夫)  再開いたします。                         (午前11時05分)----------------------------------- △小沢岩夫 ○議長(和久和夫)  園部弘子議員の質問が終わりましたので、次に、9番、小沢岩夫議員。登壇。          (9番 小沢岩夫 登壇) ◆9番(小沢岩夫)  9番、小沢岩夫です。 ただいま議長の許可を得ましたので、杉山保育所について順次質問を行います。 コロナ禍の今、日本国内の婚姻数は政府の予想よりも大幅に減少しております。国の予想よりは約13%は低くなっています。当然生まれてくる子供の数も少なくなり、栃木県もしかり、当然市貝町も例外ではございません。今、日本中が少子化と超高齢化社会に突入しております。 今から30年前は、市貝町でも多くの家庭で3人前後の子供が存在しており、小貝地区でも、杉山保育所は毎年定員以上の申込みがあり、一つの家族で子供を振り分けて、1人は杉山保育所、ほかの子供は市塙保育所などに入所するような時代もございました。 時代は昭和から平成、令和と変わり、保育所の運営も難しさが増しております。言い方を変えれば、子供たち一人一人に細やかな対応ができるということは、耳触りはよいですが、実は入所者の減少が問題なのであります。 私は、本日、北部の活性化のためにも、これからの市貝町の発展のためにも、若い人たちの定住を願いながら以下の質問を行います。 先程町長の答弁にありましたが、北部地区には中学校もないというんですが、昔は小貝中学校があり、運動会も小学校と中学校合同でやっておりました。そのような時代はまた来るのでしょうか。 それでは、質問に入ります。 まず、大きな項目の1つ目は、杉山保育所の現状における問題点はどのようなものであるかを考えておるか、町長に伺います。 細かな1つ目としては、杉山保育所は、老朽化に伴い安全面に問題があり、それについて伺います。毎年のように修理、修繕は行ってはおりますが、幼児たちの安心・安全な保育所を目指すために、新耐震基準は満たしておりますか。また、北側、雨漏り、子供たちのトイレの改修などは執行部はどのように考えておるかを、この点について伺います。 小さな項目の2つ目、杉山保育所の災害対応の課題について伺います。課題は存在をするのか否かについて伺います。杉山保育所は、敷地の東側上部に民間のため池がありますが、気候変動の現在、集中豪雨や土砂災害の心配は考えておりますか。対策について伺います。 小さい項目の3つ目、杉山保育所の入所者を増やす工夫や努力を当局はしておられますか。また、今後、将来における入所者増加の見通しはどのような数字であるかも併せて執行部に伺います。 次に、大きな項目の2つ目です。民営化について伺います。民営化について、保護者の理解は得られたのでしょうか。 項目の1つ目、役場の直営を引き継ぐのではなくて、公設民営化でもなく、民間での設置、民間の運営とした理由はどのようなものであるかを執行部に伺います。 2つ目、幼児とお年寄り、高齢者交流の施設にした場合のメリットは何であるかを伺います。 項目の3つ目、なぜ町として町直営の町立では杉山保育所を新設することはできなかったのか、そして、国や県の補助金の活用はできなかったのかも併せて伺います。 項目の2つ目、民営化については、入所者と保護者の理解は必要でありますが、これらの点について、上からの目線ではなくて、民営化についての合意の形成は町は図ったのかを当局に伺います。 小さな項目として、この杉山保育所の民営化について、どのような会議を何回開催して、また、かつそのときの保護者の意向などはどのようなものであったのかを併せて伺います。 2つ目、民営化になった場合、現在の杉山保育所に勤務しておられる保育士の方、正規の職員、そして臨時の職員の方は、民営化をされた場合に、その待遇、処遇はどのようになるかも併せて伺います。 大きな項目の3番目です。町が目指している幼老、幼児と老人ですね。幼老交流施設とはどのような施設であるのかを伺います。 小さい項目の1つ目、民営化について公募は行ったのか、また、プレゼンテーションは行ったのかについて伺います。 2つ目、多機能型施設、複合型施設とは、どのような機能を併せ持つかについて伺います。 大きな項目の4つ目です。新規に民営保育所を建設した場合に、その場所としてはどこに設置をするのか執行部は考えておられるのか、当局に伺います。 6つ目、執行部は、これからできるであろうこの幼老施設について、町としてどのような期待を持っているのかについて伺います。 最後に、水害や災害時に避難所として防災機能を備えたことが必要でありますが、昭和40年代にも杉山地域で大規模な土砂の流出もございました。2年前も、台風19号で現在のきら里館に避難した地域の方が二次避難をするような事態も起きました。現在の避難所として定められているきら里館は、県道よりも低い位置にあります。今後の杉山保育所の設営につきましては、必ず道路よりも高い位置に建てる、これは必要です。 以上をもって私の総括質問を終了し、再質問は質問席にて行います。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  小沢議員のご質問につきまして、順を追ってお答えいたします。 杉山保育所の民営化についての第1点目の質問は、現状における問題点でございます。 まず、1つ目の老朽化に伴う安全・衛生面での課題、特に耐震基準、雨漏り、トイレについてでございますが、町立杉山保育所は、昭和60年12月に建設されて35年が経過しております。耐震基準につきましては、昭和56年、建築基準法改正後の新耐震基準により建築された建物であり、中規模地震による建物の損傷を軽微にとどめるだけでなく、震度6強から震度7程度の大規模地震が発生しても倒壊を免れるレベルの強度が確保されています。しかし、木造の建物であることから老朽化が進み、雨漏り修繕やトイレの部分補修などを行いながら施設を活用しているのが現状でございます。 2つ目の災害対応上の課題として、敷地東側にため池があり、集中豪雨時の土砂決壊の心配についてでございますが、市貝町ため池ハザードマップを基に申し上げますと、ため池が満水の状態で、堤体中央と東側が決壊した場合の最大の浸水想定範囲を示した地図では、ため池よりも杉山保育所は北側に位置し、浸水のおそれがない状況となっております。しかしながら、ため池の堤体の状態により浸水域が広がる可能性がありますので、ため池の状態について調査を進めていかなければならないと考えております。 3つ目の入所者を増やす工夫と今後の入所見通しについてでございますが、保育所や認定こども園の入所につきましては、保護者に利用を希望する施設を第1希望から第3希望まで記入していただいております。基本的には保護者の希望どおりの施設に入所できるよう調整を行い、杉山保育所以外の施設で利用定員を超える場合や北部地区にお住いの保護者には杉山保育所をご案内しておりますが、希望が少ないのが現状です。 今後の入所見通しでございますが、令和3年4月からは、児童18名でのスタート予定となっております。近年、北部地区の出生数は、毎年10名程度で推移しており、杉山保育所児童の増加を図ることは厳しい状況にあり、私たち執行部のより一層の北部地区における人口増加策を図っていかなければならないと考えているところでございます。 しかし、北部地区においても保護者の多様なニーズに対応するため、保育施設の整備など工夫を凝らし、子供たちが充実した環境の中で伸び伸びと過ごせるよう環境づくりを進め、利用者の立場に立って入所いただけるよう努めていくことが大切であると考えています。 北部地区はサシバの里であり、杉山保育所は自然観察や体験などを通じて特色ある保育を行っておりますので、そのような特色をPRしながら、山村留学や都市部からの転入者を増やし、お子さん方を預かれればいいなというふうに考えています。 第2点目の民営化を決めた背景と保護者の理解について申し上げます。 1つ目の直営を引き継ぐのではなく、公設民営でもなく、民設民営とした理由でございますが、公立保育所整備への国や県からの補助が見込めない状況にあり、公設の場合、町の財政を大きく圧迫し、直営では整備計画を立てることさえも困難となること、さらに、行政は限られた財源の中で最大の効果を上げる必要があることから、施設の在り方、地域の活性化、安全、少子高齢化などの諸問題と保育所の整備を関連づけて、今後の構想を効果的に立てなければなりません。 また、北部多世代支援施設構想委員会からの答申を受け、民活導入、多世代間のニーズに応えられる複合施設にしていくことを前向きに捉え、民設民営方式で進めていくことにいたしました。 2つ目の直営で町立保育所が整備できない理由と国の補助金が活用できないことについて申し上げます。 先程1つ目で申し上げましたとおり、財政的な背景を踏まえ、民設民営方式で進めることとし、国の補助金につきましては、平成16年度からの国の三位一体の改革により、公立保育所への施設整備に係る国や県からの補助金が廃止され、現在においても補助金を活用することができない状況となっております。 3つ目の民営化には入所者と保護者の理解が不可欠であり、合意形成を図っているかについて申し上げます。 昨年度、杉山保育所の保護者との意見交換会を実施し、北部地区に子育て施設を残していくことと多機能型の施設を公立または私立で建設していくことを保護者にお伝えし、理解をいただいているところです。また、北部多世代支援施設構想委員会からの答申を受け、複合施設の内容や民設民営方式による建設及び運営ということで方向性を決定し、改めて来月の4月に杉山保育所の保護者を中心とした幼老複合施設民営化新設創造委員会を設立し、保護者との調整を図っていく予定でございます。 4つ目の会議での保護者の意向についてでございますが、杉山保育所を会場に10名の保護者の方々と意見交換会を行い、新築の要望や建設場所の予定地など様々なご意見をいただきました。保護者の意向につきましては、これから杉山保育所の保護者を中心とした幼老複合施設民営化調整委員会の中で協議を重ねていきたいと考えております。 5つ目の保育士の処遇について申し上げます。 正規職員につきましては、市塙保育所に配属し、会計年度任用職員については、民間公募に当たり、募集要項の諸条件として民間事業者で引き続き雇用することを条件としていることから、民間事業者で採用していただくことになろうかと思います。 第3点目の幼老交流施設について申し上げます。 1つ目の民営化に当たり公募及びプレゼンテーションの実施についてでございますが、昨年の9月と10月に町立保育所移設に伴う幼老複合施設に関しての民営移管先法人募集要項により、町のホームページや県内の社会福祉法人にPRを行い、1つの法人から応募がございました。昨年の12月に応募された法人からのプレゼンテーションを受けております。また、法人の選定に当たり、今月中に幼老複合施設委託事業者選定委員会を開催し、法人の適正について審査していく予定であります。 2つ目の多機能型、複合型とはどのような機能を併せ持つのかについてでございますが、町立保育所移設に伴う幼老複合施設に関しての民営移管先法人募集要項の中で、保育機能に加え、福祉の分野については、民間事業者の創意工夫により、機能的かつ安全で町民の健康増進及び介護予防等多世代支援に寄与することを条件としております。 応募のあった法人につきましては、県内の社会福祉法人で、県内でも多面的に活躍されている法人であります。このような法人の実績を踏まえ、福祉の分野については創意工夫を発揮していただき、町民サービスの向上につなげたいと考えております。 第4点目の設置場所につきましては、4月以降、杉山保育所の保護者や民間事業者のご意見をいただきながら、議員ご指摘の道路よりも高い場所というご提案がございましたが、そのような多様な側面から検討を進めていければよいのかなというふうに思っています。 第5点目の今後の日程でございますが、今月下旬に民間事業者を選定するに当たり、幼老複合施設委託事業者選定委員会を開催する予定です。4月には杉山保育所の保護者との調整を行うための幼老複合施設民営化調整委員会を進め、同時並行で用地取得等検討委員会により建設候補地の選定を予定しております。 これらの経過を経て、来年度7月頃に民間事業者と幼老複合施設の運営等における協定を締結する予定でございます。 第6点目のこの幼老複合施設に期待することについて申し上げます。 この複合施設のコンセプトは、にぎわいのある空間をテーマとしております。 現在、国においては、人口減少、家族、地域社会の変容に対し、地域共生社会を実現する方針を立てています。地域共生社会とは、相互に支え合い、子供、高齢者、障害者なども支えられるだけでなく、支え手となって活躍できる社会のことでございます。また、地域共生社会を目指していく中で、日本人特有のきめ細やかさやおもてなしの精神が生かされるものと思います。 このように幼老複合施設では、そうした思いやりの心を表現できる子供を育て、親たちも高齢者の笑顔に支えてもらえる双方の生きがいづくり、さらに高齢者の活動量の増加など、まさに地域共生の中核を担う施設になることを期待しております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  小沢議員。 ◆9番(小沢岩夫)  順次再質問をいたします。 町長、縷々、細部にわたりありがとうございました。 平たく言えば、多世代交流によって、町の北部は特に過疎化が進んでおりますので、町の将来を担う子供たちの教育の向上や、70歳前後まで一生懸命に働いていただいた高齢者の方が共に同じ場所で一定時間を過ごすことで有効な時間を得られるということですが、町長の前任者の方が造られた市塙保育所、21年前でございますが、町長も本年12月で12年になりますが、この市塙の幼老施設は、20年の間に効果があったと思われますか。伺います。メリットはございましたか。 ○議長(和久和夫)  滝田こども未来課長。 ◎こども未来課長(滝田弘行)  それでは、ただいまの小沢議員からのご質問についてご説明いたします。 今回、北部の杉山保育所の建て替えに起因して既存の市塙保育所、あちらと併設するデイサービスセンター、こちらが通路でつながっている一体化した施設であるというようなことを踏まえて、そちらの現在の施設のメリットがあったかということなんですが、こちらについては、やはり小さなお子さんとお年寄りが交流するという場が設けられるということではかなりある、お互いのメリットはあるものと考えておりますが、現在ですと、ちょっとコロナ禍にありまして、なかなか小さなお子さんたちとお年寄りの交流がなされていないという今年度の現状はございます。 ただ、そういった市塙保育所のメリットなどを生かしながら、北部のこれからの施設についても、いい部分、メリット、デメリット等を踏まえた上で検討が進められればと考えております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  小沢議員から、市塙保育所と介護施設の併設についての効果はどうなのかということでご質問がございました。この効果につきましては、すこやか市貝の指定管理の検証の段階で所管課が検証しているはずですので、それについては所管課でお答えしていただくと、それを踏まえまして、そういうふうな順番で私の後に答弁させていただきます。 まず、小沢議員がおっしゃったとおり、この市塙保育所は、全国でも設立当初、非常に珍しい、高齢施設と併設しているという、そういう保育施設でございました。当時、これを合体しようという考えがございましたが、私の先輩の委員長さんがこれについては全国的なネットワークを持っていましたので、そういうことも含めてだったんですが、今と違いまして所管省庁が違うということで、それは蹴られまして、同じ敷地内で分けて設立することになった次第でございます。 それを中廊下で結びつけまして、現在のような形になったわけですけれども、今でも議会のほうにご挨拶に参るかと思うんですが、全国から視察の要望が絶えないと、視察が絶えないということで、大変評価されて、全国的にもですから、多世代交流施設としては先駆的な施設だったのではないかというふうに思っています。 メリットといたしましては、私もその介護施設に、地元の先輩議員がご高齢になって入所されていましたので、何度か遊びに、遊びに来いと言うんで、私のことを遊びに来いと指さすんで何度も行かせていただきましたが、非常にお元気でした。お子さんが来ると、手を触ったり、いろんなものを首にかけたりしてくださってとてもうれしいということで、まずお年寄りにとっては、孫のような、ひ孫のようなお子さんが来て非常に笑顔になりまして、元気が出てくるというのと、自分たちが持っている経験や知恵をこの子たちに披瀝するときに、子供たちにそういう知恵や経験などを見せると、子供たちが喜ぶんで、感動するんで、自分が認められているという以上に役割意識といいますか、そういうものを持ってこられまして、非常に認知の、そういうものにとらわれないで過去の記憶を呼び戻しながら、以前のしゃきっとした姿に戻ってくると。 子供たちは、核家族で両親しかいないような家族にいる子供たちは、私の手のような、枯れ枝のような手を握って、おばあちゃん、おじいちゃんに将来の夢はと言ったら、おじいちゃん、おばあちゃんには夢はないよと周りにいる人は言うらしいんですけれども、夢は鎌倉の大仏を見に行くこと、ああ、おじいちゃん、おばちゃんも夢があるんだとお互いに共感を持ちながら笑顔の輪が広がっていくというようなことをお伺いしました。 現在も交流を深めていまして、子供たちには、思いやりの心とお年寄りに対する敬いの心、お年寄りは、子供たちを見て活力をもらうと同時に、自分たちが役に立っているんだというような、そういうようなメリットがございまして、私なりにそのようには思いますけれども、それ以上に全国の議会の先生方から評価されて視察にいらっしゃっておりますので、それが一番のあかしではないかというふうに思っています。 以上です。 ○議長(和久和夫)  小沢岩夫議員。 ◆9番(小沢岩夫)  ありがとうございました。 小貝地区、特に杉山地区の方には、なるべく保育所は、北部地域、杉山地内という願望もございますが、先程町長も場所は濁らしておられましたが、おおよそどの辺の地域を、答えられれば、本日、おおむねどの辺を考えておられるか伺います。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  先程の園部議員のときもお話し申し上げましたが、北部にはにぎわいの装置をしっかりと残していく、そこで南部の、宇都宮家の家臣たちがいた南部と違って、北部は那須家の家臣たちが群雄割拠したところですので、歴史や文化もアイデンティティーも違うんで、そういうところで、そういうお子さんたちが先祖や親たちのそういうものをしっかりと引き継いでいくということで、非常に大事だというふうに思っていますので、北部地区から、自然の特性もそうですけれども、先程前の議員の先生にもお答えしましたが、歴史、文化、自然を踏まえまして、その場所にあってこそ杉山保育所の後継者、発展的に開所をしていく施設となると思いますので、北部の中心部にあってほしいというのが私の希望ですけれども、私は、そういう意見を言ってはいけませんので、選定委員会に全てをお任せしたいと思っています。 今度は公設公営でやりたかったんですが、実は手法はあったんですけれども、財政的な面で、手法はありましたが、一般的な手法を使ったほうがいいというふうに思っていますので、それを踏まえまして民設民営になりましたけれども、民設民営になれば採算というのが、民間企業ですから、ベースは採算企業ベースということになりますので、そちらのほうの綱引きが始まるのかなと思っていますが、町の意向は、私は、選定委員会の委員長様の決定権に対して影響を与えるつもりはありませんので、できるだけ北部の中心地がいいなと思っていますが、保護者や保育所の先生の意向を、それ以上に地域の皆様に愛される施設ですから、地域の皆様の意向と業者の採算性の、そういう中でのお互いの提案の中の、かけていく中で妥協点が生み出されるのかなと思いまして、場所については、私の希望は具体的には申し上げられませんし、上げませんので、この辺はご了解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  小沢岩夫議員。 ◆9番(小沢岩夫)  町長の考えは、北部の中心地を目指す、最後は委員会の裁定によるということでございますが、北部の活性化のためには、特に若い世代の定住化のために、先程町長の答弁の中にもございましたが、Iターン、Uターン、Jターンの都会からの、特に今、コロナ禍で都会からも田舎に来たいという方が増えております。 若い世代の定住化のためには、子供が生まれてから市貝町に移住し、社会情勢の変化や経済活動の変動があっても、町、すなわち行政が一定期間中は子育てに対してかゆいところに手が届くような施策を実施していただきたいと思います。これを町長に要望して、今回の私の全て質問を終了いたします。これは要望です。杉山保育所の移転によろしくお願いいたします。 以上で全ての質問を終わります。 ○議長(和久和夫)  ここで暫時休憩といたします。 再開は午後1時とします。                         (午前11時46分)----------------------------------- ○議長(和久和夫)  再開いたします。                          (午後1時00分)----------------------------------- △石井豊 ○議長(和久和夫)  小沢岩夫議員の質問が終わりましたので、次に、2番、石井豊議員。登壇。          (2番 石井 豊 登壇) ◆2番(石井豊)  2番、石井豊です。 令和3年3月議会定例会となります。傍聴者の皆様におかれましては、お忙しい中、議場に足を運んでいただきましてありがとうございます。 この1年はコロナ禍に翻弄されました。このところ新規感染者の数は、幸いにして全国的に減少傾向に転じているようです。また、新型コロナウイルスワクチンの接種も始まりました。いましばらくみんなで痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に明るい将来が開かれることを切望するものであります。 それでは、議長より質問のお許しがいただけましたので、事前通告に基づき、順次質問いたします。 まず初めに、市貝町では町道認定されている舗装道路について、合理的で計画的な維持修繕に資する情報を得るために、どのような調査を実施しているのか伺います。 2点目として、実施方法は直営方式としたのか、それとも外注方式としたのか伺います。 3点目として、表層のひび割れによる供用期間、診断区分による措置をどう判定しているのか伺います。 また、その結果はどうであったのか伺います。 4点目として、そこから得られた情報はどのように生かす考えなのか伺います。 5点目として、昨年発生した町道1013号、赤羽工業団地線での道路陥没による車両事故の反省に立って、全路線を対象に舗装道路修繕計画を立て、段階的に修繕していくことが求められますが、その修繕計画を伺います。 2番目として、市貝町の公共下水道整備事業について伺います。 栃木県によれば、県内の下水道普及率は2018年度末現在、栃木県平均最終目標値75.5%に対し67.1%になっています。一方、市貝町は最終目標値41.6%に対し21.1%と約半分の達成状況であります。市貝町の公共下水道整備事業は、赤羽地区が本年度で完成する状況にあるとしていますが、進捗状況を伺います。 2点目として、上根地域を流域に持つ1級河川大川の下流沿岸で上根と多田羅境付近に水処理センターが設置されています。こうした地理的・地形的条件から、上根地区の管渠整備工事に伴う掘削深を比較的浅くすることが可能となるなど、施工条件が良好であると考えられます。 また、ピアタウン自治会は、ピアタウン管理組合が管理する浄化槽について、築造から30年以上が経過し、毎年度250万円程度の費用がかかっており、万一、設備機器に異常を来した場合には、機器の更新等に莫大な費用を要することとなり、管理組合の手に負えない状況となるとしています。 こうした状況を踏まえ、町下水道への接続について、町当局に対し機会あるごとに何度も要望してきており、最近では、平成30年1月に行っているとしています。ピアタウン管理組合では、今後の方針として、当面、現在の浄化槽を稼働させることから機器の管理を委託している設備業者に施設の点検及び施設の長寿命化対策のための提案を依頼し、必要な機器の更新や補修等について改修計画を策定することとしたいとしています。 こうした施工条件のよさや既存浄化槽の経年劣化に対応した維持補修等に係る費用負担の改善を早急に図ることが必要であるため、ピアタウン自治会や上根自治会町民から、上根地区の公共下水道整備工事を早急に実施してほしいとの強い要望がありますが、町の考えを伺います。 以上、総括質問といたします。 なお、再質問は一般質問席にて一問一答で質問させていただきます。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  石井議員のご質問に対し順を追ってお答えいたします。 まず、1点目の町道の維持修繕に対する取組についてお答えいたします。 そのうち、合理的で計画的な維持修繕に資する情報を得るために、どのような調査を実施しているのかについてでございますが、現在、町有施設全般における総合的な管理計画である市貝町公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の位置づけとなる舗装修繕計画を策定中であり、本年度中に完成する予定となっております。 計画の策定に当たり、舗装の破損状況を把握するため、町道総延長約250キロメートルのうち、主要な町道140キロメートルについて路面性状調査を実施しております。 2つ目の実施方法は直営方式なのか、外注方式なのかについてでございますが、本年度の当初予算において路面性状調査及び舗装修繕計画策定業務委託料が予算措置されており、昨年7月に指名競争入札により業務委託をしております。 3つ目の表層のひび割れによる供用期間、診断区分による措置をどう判定しているか、またその結果はどうであったかについてでございますが、路面性状調査は、路面性状測定車により町道のひび割れ、わだち掘れ、平たん性の3要素を測定し、その数値からMCI(維持管理指数)を算出するものでございます。MCIにつきましては、国土交通省で定める舗装点検要領により、「望ましい管理基準」「修繕が望ましい」「修繕が必要」「早急に修繕が必要」の4つの診断区分に分類しています。 今回の調査結果において、早急な修繕が必要と判定された区分が35.1キロメートル、調査延長の25%でございました。 4つ目の、そこから得られた情報はどのように生かす考えなのかについてでございますが、調査結果において早急に修繕が必要と判定された区間につきまして優先的に修繕を実施することとし、舗装修繕計画を策定してまいりたいと考えております。 また、日頃の道路パトロールにおいても、当該区間を重点的に確認するなど、今後の道路維持業務に役立てていきたいと考えております。 5つ目の道路舗装修繕計画についてでございますが、今回実施した路面性状調査の結果に基づき舗装修繕計画を策定中であり、令和4年度より計画に基づく舗装修繕事業を実施する予定でございます。 内容につきましては、令和4年度より町内の北部、中部、南部の町道それぞれ延長500メートル程度の舗装修繕を毎年実施する計画となっております。計画期間につきましては、社会情勢や財政状況、その他舗装の破損状況も変化すると考えられることから10年間としております。 財源につきましては、本計画は町公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の位置づけとなり、計画に基づく舗装修繕事業は公共施設等適正管理推進事業債の起債対象事業となることから、令和4年度より本事業債を活用しながら進めてまいりたいと考えております。 町道の管理につきましては、日頃より建設課職員によるパトロールを実施するなど、適正な維持管理に努めておりますが、舗装の老朽化が見られるなど、限られた人員及び時間の中で町道全てを確認している状況であります。今後は、今回策定する舗装修繕計画による計画的な舗装修繕事業の実施や、多方面からの情報収集、また道路パトロールの強化など、これまで以上に道路環境の安全・安心を確保するよう努めてまいりたいと考えております。 第2点目の市貝町の公共下水道整備事業について申し上げます。 1つ目の公共下水道整備事業の進捗状況についてでございますが、町公共下水道事業は、上位計画である利根川流域別下水道整備総合計画、市貝町生活排水処理構想を受けて策定している全体計画及び事業計画に基づき実施しております。 全体計画は、現在まで整備が済んでいる区域も含めて、将来、最終的にどこまでを公共下水道で整備しようと計画しているのか、その区域や人口、汚水量などを策定したもので、計画区域を赤羽・多田羅地区及び市塙・上根地区の250ヘクタールとしております。 事業計画は、全体計画のうち、おおむね5年から7年の間に具体的に事業を実施しようとする区域について、県に届出をし認可を受けている計画で、事業計画面積は111ヘクタールとなっております。令和2年度末で整備面積は105.32ヘクタールとなり、赤羽・多田羅地区の整備はおおむね完了し、全体計画区域250ヘクタールに対する進捗率は42%となる見込みでございます。 2つ目の上根地区の公共下水道整備事業についてでございますが、上根地区は平成9年の全体計画の策定当初から計画区域に入っており、26ヘクタールを整備区域とし、約200世帯が整備対象となっております。 また、平成28年3月の市貝町生活排水処理構想の見直しに当たり、下水道未整備地区を対象に実施した下水道で整備した場合と浄化槽で整備した場合の費用比較等の接続判定結果や、事業の採算性、住民要望などを総合的に勘案した定性的評価において、市塙・上根地区の125ヘクタールを下水道整備優先区域として評価していることから、赤羽・多田羅地区の整備完了後は、市塙・上根地区の下水道整備を進めていく考えでございます。 市塙・上根地区の下水道整備に当たりましては、新たな区域として事業の認可を受ける必要があることから、今後、認可申請や実施設計等を進めてまいりますので、引き続き公共下水道事業の推進につきましてご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 石井議員の演壇での質問の中に、ピアタウンの改修についてご質問ございましたが、すみませんがもう一度、具体的なご質問の内容をお願いしたいと思うんですが、何かございませんでしょうか、ピアタウンの改修費用。          (発言する者あり) ◎町長(入野正明)  大変失礼いたしました、質問を聞き逃しまして。 私のほうでこの250万の修繕費について町はどう考えるのかというふうに取り違えまして、質問の内容は分かりました。申し訳ございませんでした。 ○議長(和久和夫)  石井豊議員。 ◆2番(石井豊)  答弁ありがとうございました。 それでは、早速、再質問させていただきます。 まず初めに、先程のお答えを踏まえまして、道路維持管理上で今日常的にパトロールが行われているというお話を伺いました。そういったパトロールについては、当然のことながら目視ということが大前提になるかと思うんですけれども、その目視された情報、また通報等による現状把握ということに対してデータ管理が重要と考えます。そのデータ管理はどのように管理されているのか、それについてお答えください。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  先程パトロールまたは通報による破損箇所を把握した後のデータ管理についてのご質問についてご説明させていただきます。 建設課の職員が毎週定期的にパトロールのほうをしております。また、町民の方、いろいろ業者の方から通報、こちらのほうもいただくことがあるわけなんですが、目視で確認したところにつきましては、特にデータを管理しているとか、そういうわけではないんですが、これまでそういったパトロール等を実施しております、また修繕等を実施しておりまして、そういった破損しやすい箇所については建設課のほうで把握しております。 パトロールについては、そういったところを重点的に実施している、また通報がよくあるところについて重点的に実施しているということによって、データとして数値化しているとか、そういったものでデータの管理のほうはしていない状況にあります。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井豊議員。 ◆2番(石井豊)  ありがとうございます。 改めまして、市貝町全部の町道に対して定期的に路線を決めていただいて管理されているかと思うんですけれども、やはりきちんと舗装の劣化状態、通報によっての劣化状態とか、当然、経年劣化というのは発生しますので、それをやはりスケジュールの中で、簡単に言えばチェックシート的なものを作って、そこにコメント等を書き加えた上で、そこの路線の評価ができるようにしていただいたほうが適切な維持管理ができるのではないかと思いますので、そこら辺はきちっとした管理ができるような体制を整えてもらいたいんですが、課長、どうですかその辺。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  劣化箇所などの管理についてなんですが、先程町長の回答のほうでも言ったんですが、今年度、29路線なんですけれども、こちらについては路面性状調査ということで、先程言いましたひび割れとか、わだち堀れが、また平たん性とか、そういったものの調査を実施しました。そちらについては全路線のうち、例えばここの区間が劣化が著しいとか、そういったデータは数値化して出ております。 そういった結果を基に、今回、そういった劣化、破損している場所、そういったものも付け加えて管理のほうをできればと考えております。今回の路面性状調査の結果については、GISによって土地を管理できるように考えておりますので、そういったものをどういう管理ができるかということもちょっと考えながら、今後進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井豊議員。 ◆2番(石井豊)  1つお願いなんですけれども、そういった今調査をされた上での路面性状調査ということに対しての評価と、そういったものが完了したならば、公に提出というか、そういったものを考えていただきたいんですけれども、情報の提供というか、そういったものをちょっとお願いしたいなと思います。これはお願いですので。 もう一つ、それでは2番目として、私は、幹線道路である1級町道19路線、2級町道26路線の全線と、主たるその他の道路10路線ほどを調査してみました。これはあくまでも目標でありますが、その結果として、ほぼ全線でひび割れが発生していることが確認できました。ただし、芳賀カントリークラブ内を横切る2015号、高室・勝見沢線ですか、これは現道が確認できなかったというところであります。 調査した状況から私見を申しますと、1005号杉山・椎谷線、1010号石下線、1012号赤羽・多田羅線、1013号赤羽工業団地線、1015号平・古宿上町線、2001号塩田・刈生田線、2005号続谷・町田線、2006号田野辺・刈生田線、2018号赤羽・小山線、2019号赤羽・大和田線、2020号堀込線、2024号谷中西線については早急な修繕が必要と思われます。 そこで、まず初めに、1005号杉山・椎谷線についてであります。路線全体で結構ひび割れが発生しており、ポットホールは穴埋めはされているものの数多く発生しております。この舗装修繕が必要と考えますが、これについていつ頃実施する考えなのかお願いします。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  町道の舗装修繕の予定についてご説明させていただきたいと思います。 先程申し上げましたが、今回、路面性状調査に合わせまして舗装修繕計画というものを作成しております。こちらにつきましては、ここで路面性状調査のほうの結果でMCIという維持管理指数、こちらのほうの数値を出しまして、その結果、MCIが3以下の路線については早急に修繕が必要ということで分けているわけなんですけれども、こちらの3.0の区間というのが、先程ありましたが35キロメートルの25%の今回調査したときの区間となりました。 その中で、路線ごとにしますと平均MCIが3.0以下というのが16路線になっております。こちらの路線を今回の修繕計画では優先的に計画したいと考えております。 先程石井議員がおっしゃった路線について、そこに入っているかどうかというのは、ちょっと今確認はできないんですけれども、そういった早急に必要であるという路線数値で出ている路線について優先的に修繕のほうを進めていきたいと考えております。 今回調査した結果や、そういった修繕計画につきましては、今後、ホームページ等で公表できればとは考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  分かりました。 とはいえ、私も現場のほうを一通り1級と2級路線、全路線を調査させてもらった中で、やはり早急に、本当に大至急対策を講じていかなくちゃならない部分が何か所もあります。例えば1つ申しますと、2006号、田野辺・刈生田線があります。これについては1004号、杉山宿・西之内線から1003号、田野辺・羽仏線に至る路線でありますが、特に田野辺・羽仏線から刈生田境付近までは亀甲ひび割れが非常に進んでおります。なおかつポットホールも多く発生して、わだち掘れも深刻であります。また、JETファーム入り口付近は亀甲ひび割れが進行し、アスファルトが散乱している状態にあります。わだち掘れも進行して、これが極端に下がっております。 舗装状態の損傷は深刻であります。これは今言った舗装修繕計画を進められるのはいいんですが、その中でも、そういう緊急を要する部分については早急に予算をつけて、事故のないような措置をお願いしたいと思います。これについては、非常に交通量も多いし、飼料を運ぶ車とか、そういう大型車が通るところなもんですから深刻な状態でありますので、そこら辺どう考えているのか、お伺いします。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  先程石井議員のほうからありました路線の修繕についての考えということについてご説明させていただきたいと思います。 田野辺・刈生田線につきましては、畜産を営んでいる企業がありまして、大型車両が頻繁に通過するということで路面の損傷が非常に著しいというのは、建設課のほうでも、町としてももう十分把握しているところでございまして、現在もパトロールの際には重点的に見ているところでございます。こちらの路線につきましては、非常に狭隘でもある、道路面も悪いということもあります。もちろん今回の調査でも、数値上は非常に悪い数値が出ておりまして、早急に修繕のほうが必要な路線の一つと考えております。 その中で、今回この調査を基にした修繕につきましては、起債のほうを活用したいとも考えているところでございまして、そういった起債を活用して修繕すると、やはり何年間かはちょっと改良のほうもできないような状態になってしまうというのもありますので、そういったところも勘案しながら修繕の計画を立てたいと考えております。 本当に穴が空いてしまうようなところ、また舗装が割れていて本当に危険なところありますので、そちらについては修繕のそういった計画に限らず実施していきたいと考えておりますので、ご理解いただきたければと思います。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  分かりました。 じゃそれはともかく、ちょっと事故等も懸念される現場でありますので、下り坂でありますから非常危ないところであります。 次に、2019号、赤羽・大和田線であります。これは1011号、赤羽・多田羅線から益子町行政境に至るまでの区間でありますが、これも全体的にひび割れが深刻であります。特に3120号線の市之堀・東線までの区間については亀甲ひび割れが非常に著しく、深刻であります。ポットホールも多数発生して、わだち掘れもかなり進んでおります。ポットホールについては、正直なところ修繕がされていません、穴が空いた状態になっています。マンホールの周りもかなり陥没しております。これについては、交通量も多いという原因もあるかと思うんですが、これは早急に修繕計画を立てていただいて、早急な対応をしていただきたいというふうに考えます。その辺どうでしょうか。 ○議長(和久和夫)  町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  要望等でございますので、箇所、箇所の予算づけも入っていますので、建設課長としては自分の判断でなかなかお答えするのも大変かと思いますので、私のほうからお答えさせていただきます。政策的な判断です。 先程もここで答弁させていただきましたように、全体的な舗装修繕計画というものは今設定中でございまして、昨年夏に調査結果は上がってきておりますけれども、舗装修繕計画は策定中でございますが、その一方で、建設課も少ない人数ながら現場を懸命に、議会のほうからも意見書をいただきましたので、本当に少ない人数で一生懸命、現場確認をしながら危険箇所、また穴が空いているところとかを確認して情報収集しているところでございます。 そういう中で、まず、国のほうでは、私ども町村会で要望していた5か年過疎化対策、強靱化計画のですね。2021年度から始まるということで、先程来お話が出ていましたが、インフラの老朽化についてしっかりとしたデータをきちっと蓄積しながら、時間の流れの中でそれを変化させるようなデジタル化ですか、あれは大事なことなので、どのぐらいの予算がかかるのか分かりませんけれども、そういうものは、さすがに石井議員は専門家ですから、そういうご提案は真摯に受け止めまして、国のほうも来年度、21年度から5か年過疎化対策ということを閣議決定していますので、どこまでできるか分かりませんが、デジタル化について担当課と協議しながら勉強していきたいと思います。 ただいまの道路の危険箇所と申しますか、整備不十分な不良な道路についてでございますが、さすがに石井議員は現場を目視されてきたということで、本当にありがたいご意見を伺っているところでございます。計画としては、令和4年度より舗装修繕事業を実施するという予定でございますが、議会からの意見書は、これをしっかりと受け止めなければならないわけでございまして、私どもは、今のご意見もございましたので、早急にやらなければ対物事故や人身事故の可能性があるようなところについては国賠法の賠償も関わってきますので、再来年度、令和4年度とは言わずに修繕していきたいというふうに思っています。 驚いたことに、石井議員が目視されてきた路線について、実は私どもMCIランク別延長集計の表を持っているんですが、全部ぴたぴたと当たっていまして、当たっているところしか言いませんけれども、何が載っているかは言えませんが、今のところ。杉山・椎谷線とか、赤羽・小山線とか、田野辺・刈生田線とか、もう本当にMCIランクでは羽仏・文谷線とか、いろいろありますけれども、そういう箇所については大変なところです。 私も、田野辺・刈生田線、年末に見てまいりました。もう本当に舗装が壊れてしまって、崩れて砂のようになっているんですね。地元の議員の先生には、田野辺の議員様と刈生田の議員様には申し訳ないと思っていますが、自分ながらに道路を年末に見させていただきまして、大変これは危ないところだなと。ブレーキをかけると滑っていきますよね。そんなこともありますので、担当課長も精いっぱい、先程の答弁の中でも、この修繕計画については実施していきたいという説明でしたが、私どもも来年度まで待たないで一部、予算の範囲内でできるところがあれば手をつけていきたいというふうに思っているところでございます。 ご提言ありがとうございました。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  今の町長答弁、ありがとうございました。 町長のほうから、やはり少ない人数で精いっぱい調査点検をされているという話も伺いました。ならば、やはり306路線も市貝町の町道認定された路線があるということを適切に維持管理する上でのパトロールをするということになってきますと、私も調査した状況から見ると、すごく調査する方にとっては負担であるというふうに考えます。 そういった観点から、やはりスタッフの増員というか、そういったことも検討していかないといけないんではないかなという感じはします。というのは、やはり社会資本がどんどん、どんどん整備されることによって増えてくるわけですから、そうすると今度、維持管理という面でのポイントに重点を置く、シフトしていく必要性というのが非常に重要であるかと思いますので、やはり造ったからには、その機能の健全性ということはきちっと維持していかなくてはならないものですから、その辺の体制づくりというのをしっかりと見据えて、職員の配置ということを考えてもらいたいと思います。この辺、町長どうですか、今後の方向性というのは。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  大変厳しいご意見、ありがとうございます。原課である建設課の人員の配置については、議員の先生方も建設課に行かれた場合には、人の入れ替わりが見てとれるのかなというふうに思っておりまして、その点、少ないスタッフで24時間、365日、今日も芳賀台の管が破裂しましたが、午前2時半に。朝から動いていますけれども、そういうことできちっと対応するためにはスタッフを配置することが大事でございますので、できるだけ正職を配置するとともに、こういう管理するスタッフもインフラだというふうに思っていますので、しっかりと人材育成をしながら、責任の持てる正職を配置していきたいというふうに思っています。 職員からは、グループ制などの提案があるなど、職員自ら自分らの所管する事業についてしっかりと守備していこうという意気込みが出てまいりましたので、そういう意欲に応えられるようにしっかりとインフラとしてのスタッフを育成してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  もう一点、2001号、塩田・刈生田線についてちょっとお伺いします。 県道宇都宮向田線から芝ざくら公園付近までは、当然のことながら結構ひび割れが広範囲に広がっている現状はあります。そのほか、その芝ざくら公園入り口から東側300メーター行ったところ、そこから東へ500メーター程度区間においては、町道の舗装版の取壊しが行われまして砂利道になってしまっている現状があります。そしてなおかつ、そこにところどころ敷鉄板がされているという状況にあります。 これについては、今後ある一定期間の間には元に戻すのかどうか、その辺が分からないんですが、その舗装復旧時期と工事費等についてのあれに関わっている関係者との工事費負担の話というのがあるのか、ないのか、その辺ちょっとお聞きしたいんです。 よろしくお願いします。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  町道塩田・竹内線でよろしいですか。 ◆2番(石井豊)  塩田・刈生田…… ◎建設課長(渡邉隆憲)  芝ざくら公園。 ◆2番(石井豊)  そうです。すみません。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  そちらの道路につきましては、県道から芝ざくら公園まで舗装はもう既にされているところについても、今まで土砂搬入の事業をしている企業がありまして、大型車両等が通過するために舗装面がかなり傷んでいるところが見受けられると思います。これまでに一度、舗装修繕のほう、場所等ですね、そちらのほうは業者のほうの費用で実施しているところでございますが、その後も、やはり搬入は続いていますので、傷んでいるところが見受けられますので、そちらについては業者のほうに話をしてありまして、修繕のほうをしていただけるということで話はしているところです。 また、芝ざくら公園からさらに東のほうに向かったところについては、やはり今の舗装面が壊れて砂利のような状態になってしまったということで、またしばらく土砂の搬入が続くということもありまして、今直してしまうと、また壊れてしまうということになってしまうので、応急処置として鉄板を敷いて補強しまして、今利用されているところでございますが、鉄板ですと、やっぱりちょっと通行するのに危険でもありますので、そちらの管理についても事業者のほうで管理していただけるようには、常にこちらでも巡回しながら、確認して指導しているところでございます。お願いしているところでございます。 また、舗装の復旧ですね、こちらについても、そちらの事業者のほうの負担でその土砂搬入が完了後に復旧していただけるということで、話のほうを進めているところでございます。現状としては以上でございます。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  どうもありがとうございます。 やはり私もそこを何とか通らせてもらったんですが、工事関係者という位置づけでいけば、今の現状の鉄板の在り方でいいのかなというふうには思うんですが、ただ、あそこは町道認定されている道路でありまして、一般通行車両というのが普通に通る道路等の位置づけになっていますね。その中、標識等とかも何もなくて、段差も当然ありますし、そこの車が普通に通ってかなりの衝撃があります。万が一、また当然、南側に向かってはかなりの落差がありまして、その車が滑ってそちらに落ちてしまうと、それはもう完全に死亡事故につながるという現状が考えられます。 そういった中で、のり面側というか、そちらの落ちる側に対しての何らかの安全対策というのを町のほうで指導していただきたいということと、車が普通に走れるような対策をやはり指導していただいたほうが、万が一ということも考えられますので、交通規制をかけるんであればいいんですが、交通規制かけないで、そのまま普通に一般車両を通しているという状況もあるので、その辺はちょっと町のほうも考えていただいて、安全確保に努めていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  先程のご質問に対してご説明させていただきます。 区間につきましては、標識等もちょっと少ないかなと。段差注意とか、路面注意とか、そういったものもないということもあります、それは私もいささかちょっと気にはなっていたところでもございまして、あとは、鉄板の敷き方もちょっと雑といいますか、そういったところもあります。 今後、現地のほうを調査といいますか、見させていただきまして、業者のほうと話をして、安全対策等、こちらのほうから指導させていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
    ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  今、石井議員からご指摘されたのは、芝ざくら公園の調整池から向かっていきまして、そのままずっと竹内のほうまで行った場合の道路ですね。町道塩田・竹内線といいまして、今建設課長が説明してくれたとおりでございますけれども、ここについては以前も同じようなことがございまして、原因者負担の原則で、私どものほうで事業者に原状復旧を、県にもお話ししましたし、それを町のほうで業者に対して原状復旧を指導した経緯がございます。 そんなようなことがございますが、前回もそうでしたけれども、業者の方は土砂搬入ということで利益に直接結びつかないことについてはなかなか後手後手に回っているような感じがいたしますけれども、ただいま建設課長が説明したとおり、人身事故、さらに命に関わるという石井議員様からのご指摘もございましたので、路面の復旧については原因者負担の原則でしっかりとやっていただくという一方において、安全対策ですね、あそこを通っている方と私は何回かお会いしていまして、直売所にいらっしゃった竹内にお住まいの方からも、お祭りの際にも何度も要望を受けています。車が真っ黒になる、車がハンドルを取られると、高齢の女性から口頭で要望がございました。 安全対策について、また標識や段差の場所、箇所などについても、その場で認識できるような、そういう対策については速やかに実施してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  あと、路線的に1つお願いしたいんですけれども、多田羅駅から赤羽のほうに向かって西に進む2019号、赤羽・大和田線なんですが、これ多田羅駅のほうから小貝川に至る部分についてはかなり舗装が傷んでいまして、ポットホールもたくさんありまして、それを穴埋めを何度も何度も繰り返しているわけなんですが、それが日陰等々もありまして、また凍結を繰り返して、やはり基本的な解決にはなっていない状況にあります。ですから、あそこを通る車については非常に走行性というか、運転性というんですか、快適性が悪いという部分があります。 もう一つは、議長もご存じのとおり、多田羅沼から県道の交差点までの部分についても非常に道路が傷んでいまして、そこについても重点修繕区間ではないかというふうに、自分も現場を確認したところでは感じていますので、そこら辺もぜひ頭に入れて対策を講じていただきたいというふうに思います。課長どうですか、その辺。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  先程のご質問についてご説明申し上げます。 ご指摘の線につきましては赤羽・多田羅線ということで、赤羽団地から多田羅駅に抜ける道のことだと思うんですが、こちらにつきまして、やはり多田羅駅から小貝川周辺に向かう区間、こちらについては、路面舗装の破損がよくありまして、現在でも毎週のように穴埋めのほうをしている状況にあります。 また、多田羅沼から県道の塙・芳賀線、立街道ですね、あの辺の交差点付近ですね、こちらについてもまだ街道のほうやっておりませんので、舗装の状態はよくないかなと認識しております。 今回、先程申し上げました修繕計画におきましても、この路線については修繕のほうをどのようにできるかということでちょっと考えておりますので、そういったものも踏まえ、また塙・芳賀線の県道のほう、こちら改修の計画などもあるようですので、それに合わせまして修繕のほうを検討させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  今までの調査というのは、この「舗装修繕ガイドブック」というこれを基本にちょっと現場のほう確認させてもらいました。それは日本道路協会から出ているものですから、誰でも購入できます。 そういうことで、非常に危険な場所がいろんな路線で見かけられましたので、そこのところは十分に現場を把握していただいて、きちっと事故のないように、死亡事故が特にないような形での維持管理というのを管理者である建設課にはお願いしたいと思います。 それでは、次にいきます。 市貝町の公共下水道事業についてであります。 先程答弁いただきまして、ありがとうございました。これからやる市塙、上根地区には認可計画を考えられているというお話なんですけれども、施工の時期等については、分け隔てなく市塙、上根地区を同時に着手できるような方向で考えていただければありがたいなと思いますので、ぜひその辺も前向きに考えていただきたいと思いますが、これが最後の質問なので、ちょっとご答弁お願いします。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  先程の下水道に関連しますご質問についてご説明させていただきます。 市塙、上根地区、こちらを進める上で事業計画のほうの承認を得る必要がございまして、その事業のほうを進めてまいりたいと考えております。その中で、採算性や合理性、あとは要望など、いろんな方面からのご意見などをお伺いしながら検討させていただいて、どちらが先とか、同時に進める、そういったものはちょっとまだお答えができないですけれども、検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  石井議員。 ◆2番(石井豊)  私の質問はこれで全て終わります。ありがとうございました。 ○議長(和久和夫)  ここで暫時休憩といたします。 再開は、午後2時15分とします。                          (午後2時02分)----------------------------------- ○議長(和久和夫)  再開いたします。                          (午後2時15分)----------------------------------- △小塙斉 ○議長(和久和夫)  石井豊議員の質問が終わりましたので、次に、8番、小塙斉議員。登壇。          (8番 小塙 斉 登壇) ◆8番(小塙斉)  議席番号8番、小塙斉でございます。3月定例議会4番目の一般質問者となります。 一番眠い時間なんですが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。 私は、町民の生命、健康、町の経済のため、また未来を担う子供たちのため、是々非々の立場で町政の課題に取り組んでまいります。 それでは、さきの通告に従いまして3件の事項について順次質問してまいりますので、ご答弁を賜りますようよろしくお願いいたします。 一般質問の1件目は、水田フル活用ビジョン(産地交付金)についてお聞きいたします。 水田が耕地の約8割を占める本県栃木県においては、大消費地である首都圏に近いところに位置する地理的優位性を生かしながら、米・麦・園芸・畜産のバランスが取れた生産構造を実現しています。一方で、主食用米の消費減少等の状況に対応しながら、今後より収益性の高い水田農業を展開していくためには、多様な用途に応じた米の生産をはじめ、加工業務用野菜など需要に応じた作物の生産を進めていく必要があると思われます。 また、農業者の減少や高齢化が進む中、担い手への農地集積による大規模化や省力化、低コスト化の取組を進めることがこれまで以上に重要になってくると思われます。 そこで質問をいたしますが、市貝町の作物作付の現状、市貝町地域が抱える課題等についてお聞きをいたします。 また、作物ごとの取組の方針、作付予定面積等についてお聞きをしていきたいと思います。 町の考えを伺いたいと思います。 2つ目の質問なんですが、2件目の質問はコロナ禍における女性の支援と高齢者の支援についてお聞きをしていきたいと思います。 国内で自殺した女性の数が昨年大幅に増えました。アメリカでは深酒する女性が急増しています。いずれも新型コロナウイルスの感染拡大が災いしたと見られているようです。 県内の女性対象に昨年行ったアンケートからも如実にその影響が及んでいることが分かります。収入や勤務日数が減った、夫の在宅勤務や子供の休校で家事・育児の負担が増えたなどがその要因のようです。 必要な支援策としては、適切な相談先に関する情報提供が最も多く、5割を超えているようです。同じ悩みを持つ人同士が対面で交流できる場の提供が欲しい、そう答えた人が3割、中高年に限らず、スマートフォンに慣れた若者まで、年代に偏りはなかったそうです。 コロナ禍にもかかわらず、オンラインなどではない救いの手を望む声は想像以上に多かったようです。いかに女性が孤立感にさいなまれ、人のぬくもりに飢えているかが分かります。自殺者増もこうした心理の現れではないでしょうか。 コロナ禍で非正規労働者やシングルマザーの経済的苦境が取り上げられることは多くあります。しかし、光も当てられずストレスを心の奥底にため込んでいる声なき声に手だてを考える必要があると私は思います。そういう点を町ではどのように考えているかお聞きをしていきたいと思います。 また、これは高齢者についてなんですが、先日のウォーキングの途中で遠くから見えるのは、私の父も長年お世話になっている恩人でした。コロナ禍ということもあって、ここ丸1年ぐらいご無沙汰している方でした。擦れ違う際に丁寧にご挨拶したのですが、どうも私のことが分からない、申し訳ない、そのような顔をしておりました。そして、自分の頭を指さしながら、もう駄目なんだとそのような様子でした。たしか1年前に会った頃はしっかりと受け答えができていた方でした。 ということは、このコロナ禍の自粛生活が高齢者に及ぼす影響も看過できないことを示している、そう思います。こういう点は、町としてどのように考えているのかお聞きをしたいと思います。 一般質問の3件目です。 スマートフォンを活用し道路補修箇所の把握をしていったらどうかということでお聞きをしていきたいと思います。 先程、同僚議員が町道等の修繕の件で時間いっぱい質問をしてくれたので、その提案ということで私は申し上げていきたいと思います。 昨年は、町道の破損箇所に車のタイヤが落ちて町が損害賠償を行っています。ここ数年、道路陥没箇所にタイヤを落とし町が賠償責任をすることが続いております。生活道路の破損は、自動車や二輪車だけでなく、歩行者や自転車もけがにつながることがあります。現在は建設課の担当者が週1回、町内の町道を巡回し、目視の調査を行い補修を行っておりますが、目が届いていないように思われます。 そこで、町民から広く情報を集めてはどうでしょうか。例えば、歩行者が道路の破損箇所を見つけたら、スマートフォンまたはタブレットで写真を撮影して町に投稿してもらう。町では、メールを確認後、当日か翌日に現地の補修に当たってもらう。町でも修繕後は完了写真をアップするようなことをしてみてはどうでしょうか。大好きな町を少しでもよくしたいと考える人は協力してくれるはずだと思っています。また、災害時にも役立つと思います。 このようなシステムを導入してはどうか、町の考えを伺います。 町長、教育長、副町長はじめ、所管課長の皆様には簡潔明快なご答弁をお願いいたします。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  小塙議員のご質問に対し順を追ってお答えいたします。 1点目の水田フル活用ビジョンを基にした産地交付金について申し上げます。 1つ目の市貝町の作物作付の現状、地域が抱える課題でございますが、本町の耕作面積は1,930ヘクタールで、総面積の約3割を占めております。そのうち69%が水田であります。 全国的に主食用米の需要が減少する中で、本町の水田への作付につきましては、水稲に代わる作物として麦、大豆、飼料用米の作付が増えておりますが、今後より一層、主食用米から他作物への転換を促進し、水田のフル活用を図っていく必要がございます。 また、担い手の減少や生産者の高齢化に伴う農家戸数の減少、山間部の条件不利地での不作付地の拡大が進んでいることなどから、大規模経営体の育成及び水田作付面積の維持が課題となってまいりました。 次、2つ目の作物ごとの取組方針等についてでございますが、町内の約1,330ヘクタールの水田につきましては、適地適作・適期作業を基本といたしまして、産地交付金を有効に活用し、需要に応じた作物生産を推進しているところでございます。 主な作物についての取組方針についてご説明いたします。 主食用米につきましては、需要の動向に配慮し、特別栽培米の拡大や生産コストの削減に努め、関係機関と協力し、需要に応じた主食用米の生産と売れる米づくりを目指しております。飼料用米につきましては、生産者が保有する農機具を有効活用できることから、町内全地域で転作しやすい作物であり、今後も生産面積の拡大を推進していく考えであります。 次に、麦、大豆、飼料作物につきましては、効率的な生産体制への転換を進めるとともに、実需者ニーズに対応した作付面積の維持拡大を推進しております。また、飼料作物においては、耕畜連携の取組を進め、収量増、高品質化を図っていくこととしております。 次に、高収益作物(園芸作物等)につきましては、水田をフル活用した稲作だけに頼らない水田経営への転換を図るため、単位面積当たりの高収益が期待できる野菜、花卉等を推進してまいります。 なお、本町における対象品目は、振興作物であるアスパラガス、なす、トマト、イチゴ、菊の5品目でございます。 続きまして、3つ目の作物ごとの作付予定面積でございますが、主な作物として主食用米が745ヘクタール、飼料用米が114ヘクタール、麦が115ヘクタール、大豆が5ヘクタール、飼料作物が27ヘクタール、そのほか地域振興作物であるアスパラガス、ナス、トマト、イチゴ、菊などの園芸作物が60ヘクタールとなっております。 次に、4つ目の課題解決に向けた取組及び目標でございますが、主要なものについてご説明いたします。 飼料用米等につきましては、生産性の向上に係る取組について助成し、作付面積の拡大、直播栽培取組の割合の向上を目指しております。また、麦、大豆につきましても生産性向上のための取組について助成し、生産の向上や品質の向上を目指しております。 次に、イチゴ、ナス、アスパラガス、トマト、菊の園芸作物につきましては、水田を活用し、振興作物を栽培する取組について助成することで収益性の高い野菜や花卉等の作付拡大を目指しております。 最後に、5つ目の産地交付金の活用方法の明細でございますが、本町では、地域振興作物助成、飼料用米の生産性向上助成、麦の生産性向上助成、大豆の生産性向上助成、二毛作助成、耕畜連携助成の6つの活用方法となっており、それぞれの課題、目標、助成に対する要件、確認方法等について定めております。 第2点目のコロナ禍における助成支援と高齢者支援について申し上げます。 まず、助成支援についての相談先に関する情報提供ですが、声を上げにくい、弱者の立場に寄り添い声なき声も聞き逃さないよう、本町では総合相談支援センターで常日頃より相談業務を行っております。また、保健師も乳幼児健診などを通して母親の相談に当たっており、特に配慮が必要な方には臨床心理士による心の健康相談を勧め、カウンセリングの機会を設けております。 今後も、相談機会の確保に努め、心のケアに取り組んでまいりたいと考えております。 次に、高齢者支援についてですが、自粛生活が長期化する中で、人や地域との交流、体を動かす機会が減ることにより、高齢者の健康被害が懸念されることから、町といたしましても、自粛生活が高齢者に及ぼす影響は看過できないものと考えております。 現在執り行っている対策といたしましては、町主催の介護予防運動教室等の通いの場や配食サービス等の見守り活動を極力休止せずに、マスクの着用や換気の徹底等の基本的な感染防止対策を講じながら継続して実施しているところです。 なお、緊急事態宣言期間中は、やむを得ず一時休止をいたしましたが、電話での状況確認や自宅でできる体操等を記載したパンフレットの配布を実施いたしました。 また、1月には民生委員児童委員協議会と連携し、独居高齢者に対してコロナ禍での困り事の確認を行ったほか、地域包括支援センターを中心に高齢者宅を随時訪問して状況確認を行っております。 今後も、引き続き感染症対策を取りながら、通いの場の提供や訪問活動を継続し、異変があった際は早期に必要なサービスにつなげられるよう支援を行ってまいります。 最後に、第3点目のスマートフォンを活用し道路補修箇所の把握についてお答えいたします。 町道の補修箇所の把握につきましては、日頃の建設課職員による道路パトロールや町民や道路利用者からの通報などにより対応しておりますが、限られた人員、時間の中では、町道全てを確認することは非常に困難な状況にありますので、状況の改善及び管理体制の強化を図るため、道路の異常箇所の情報提供について、建設課以外の町職員や町内各郵便局及びスクールバス運転手へ協力の依頼を行ったほか、広報いちかい3月号にて町民への情報提供の呼びかけを行ったところでございます。 ご質問にありましたスマートフォンを活用した補修箇所の把握につきましても有効な手段であると考えますので、他市町の導入事例や実績等について調査するとともに、今後の導入について前向きに検討してまいりたいと考えております。 今後も、町道の適正な維持管理に努め、安心・安全な道路環境の確保を図ってまいりたいと考えておりますので、ご指導を賜りますようお願いいたします。 以上です。 ○議長(和久和夫)  小塙斉議員。 ◆8番(小塙斉)  順次再質問させていただきます。 まず、1点目の水田のフル活用ビジョンについてお聞きをしていきたいと思います。 2月号の自治会回覧で農林課から回覧が自治会内に配布回覧しておりますが、人・農地プランが最終段階に入ったということで回覧をしているかと思うんです。その人・農地プランは、現在、以前と比べてどのように変わっていって、どのような効果があるようなことでつくられているのか、その点についてお聞きをしたいと思います。 ○議長(和久和夫)  川上農林課長。 ◎農林課長(川上和幸)  ただいまのご質問に対してご説明申し上げたいと思います。 人・農地プランにつきましては、以前は南・中・北ということで町内を3つの地区に分けてプランのほうを作成しておりました。それに対しまして、今作成しているものについては地区を小さく分けまして、13地区ということで細かく分けております。このプランを作成に当たっては、地区での座談会、アンケート等々を実施しまして作成しているわけなんですけれども、コロナ禍において、なかなか地区での座談会というのができなかった部分もありまして、特に赤羽、市塙地区についてはプランを自治会回覧で見ていただいてという手段となってしまっております。 北部地区については、ちょうどコロナが若干収まった時期がありまして、そのときに座談会を開けたという経緯もございます。 以前の3地区から13地区ということで細かく分けることによって、その地区で抱える問題であったり、その地区のメリット等々を生かしながら、今後のその地区での農業についてどのようにしていくかということで計画を立ててございますので、今までよりよりきめ細かな計画であると考えております。 以上であります。 ○議長(和久和夫)  小塙議員。 ◆8番(小塙斉)  人・農地プランをつくりながら、その農地の集約・集積または集落営農の組織化をしていくような考えであるかと思うんですけれども、どんどん農業人口も減っておりますし、農業者の平均年齢も上がっているということで、新規農業者が市貝町に来ていただくことも大変重要ではないのかなと思っております。 そういった場合に、米を作るにしても、園芸作物のイチゴとかナス、トマト、アスパラなどについても、その町独自で作っていただいたときに、その補助金の額を、お米にしても何にしても、他の市町よりも単価的に町の補助が手厚いとなれば、市貝町で農業をやっていきたいという方が増えていくんじゃないかなと思っておるんですが、そういう考えは町長はおありかどうか、ちょっとお聞きしたいと思うんですが。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  農業につきましては、来年度産について36万トン、大体6万7,000ヘクタールが需要に合わない余剰のような状態で出ていまして、それを受けると当然生産量が需要を毎年、毎年上回っていますので原価が下がってきちゃうんじゃないかということで心配していますけれども、水田農業が日本の場合重要な農家の主農作物だったわけですが、それに依存してきた農家の方が収入の大宗を占める米が下がってくれば、なかなか厳しくなってくるのかなということもございますけれども、米についてはそういうことで需要がなかなかないということで、加工用米といろんなものがコロナ禍でうまく回ってきませんでしたけれども、もう一回そういうものを外食、中食で挽回していくということが収入の安定化には必要だと思います。 そんな中で、当町に魅力を感じて農業をやっていただく方についてですけれども、特に米価の維持については、町自体ではなかなか維持できませんし、米価を上げることによって、また生産量が増えてしまうと厳しいところもありますので、農林課で当然考えているでしょうから、本来であれば農林課長が説明したかったのではないかと思うんですけれども、特別なほかの地域と違った形をつけたものを作った場合には、これを助成していくということができるのではないかというふうに思っています。 零細・中小企業の方も一生懸命、日々、ほかの地区の同じ業者と競争しているわけで、世界的にも競争している中で、農家の方だけ特別に、そして人数も米農家は多いですから、そこに補助金をやると莫大な額になってしまいますが、そこで差別化としては、小塙議員がご提案いただいたとおり、特別な農法で栽培しているものについてでしたら、そこに補助などを出せるのかなというふうに思っています。 全くひどい表現かもしれませんけれども、そういう補助がなくてできない農家はやめたほうがいいなんて言う人が職員の中にもいて、驚いていたんですけれども、そういう特別な栽培方法で、都会の方もそういう作物を消費したいと思っているわけですから、特別栽培米や有機農業、自然農法など減農薬、減化学肥料とか特別なものについては非常に少ない農家の方でやっていますから、そういう方に補助をやって、最終的にはサシバの里づくりの餌場の面積を、兵庫県豊岡町やトキの佐渡のようにやっていく、あとは大崎市などというふうにやっていければいいと思っておりますので、そういう視点から町のほうに対しても今後ともご指導いただければありがたいと思っているところでございます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(和久和夫)  小塙議員。 ◆8番(小塙斉)  隣町の芳賀町では稲毛田地区におきまして農地を集約して、これは田んぼではないんですが、畑なんですけれども、梨の団地みたいなものを作るということで、これ面白い取組だなと思っております。また茂木町では、逆川地区において農業の振興ハウスみたいなものを作っておりますので、それに倣って、市貝町では、例えば道の駅の周りに田んぼ等がたくさんありますので、そういったところを広く使って振興作物のアスパラガス、ナス、トマト、イチゴ、菊とか、このうちの1つまたは2つでいいんですが、モデル団地みたいなものを作っていったら面白いんじゃないかなと思っておるんですが、そういった考えがあるのかどうかお聞きをしたいと思います。 ○議長(和久和夫)  川上農林課長。 ◎農林課長(川上和幸)  それでは、ただいまのご質問に対しましてご説明申し上げたいと思います。 近隣の他市町では、先程申し上げましたように、梨団地やハウスでということで、いろいろ農業に対しての推進をしているところであります。当町におきましても、先程ご提案のありました道の駅周辺ということで、道の駅の反対側の農地になりますが、町としましても芳賀台の水の推進もありまして、その観点から、面積的には多くはないんですけれども、体験農園ができるということで委託事業をやってございます。都市部といっても東京都まではないですけれども、宇都宮市周辺等から体験農園ということで収穫体験であったり、そういったことをしていただくということで、道の駅と合同で開催しているところもございます。 また、畑作ということで、先程の芳賀台の水を使ったモデル地区の推進ということで、県の補助事業を使いまして現在、道の駅周辺になるかと思うんですけれども、文谷地区とか前之内あたり、あとは多田羅地区、その辺において畑地がまとまっている部分がございますので、まずはその畑地の今の作付状況、使用状況等について調査委託を実施しまして、今後、その周辺の担い手あるいは農家の方に推進して、どのような作物が作れるかということで考えながら、市貝町に合った作物を導入していければということで、今県とタイアップして動き出しているところでございます。 以上です。 ○議長(和久和夫)  小塙議員。 ◆8番(小塙斉)  ぜひ県とタイアップしていい方向に農業、また町の経済を回していっていただければと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、2つ目の質問なんですが、この広報いちかいの3月号には、タイムリーないい記事がたくさん載っていまして、表紙の裏には自殺対策強化月間ということで、心の元気を保つためにということで新型コロナウイルスに伴う不安や鬱に対する心のケアをということで記事が載っております。実にタイムリーでいい記事だなと思いまして読ませていただきました。 実際、この時期に自殺者が多くなるということで、またコロナ禍によって女性の負担がかなり多くなって自殺者が増えているという状況でございますが、町内においてどういった状況なのか把握しているのか、その点についてまずお聞きをしたいと思います。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまの小塙議員のご質問に対しましてご説明いたします。 警視庁の自殺統計によりますと、コロナ禍の影響にもよりまして、令和2年度の自殺者数は増加しております。中でも女性が増加しているということは広報いちかい等でも記事になっているところですが、栃木県は令和2年度直近の数字ですと、前年度比で3.9%減少しております。また、市貝町でも令和2年度は1人で、参考までに令和元年が3人、平成30年が4人で、平成30年から令和2年、現在まで把握されているのは全て男性だということで、そういった状況で把握しております。 以上でございます。 ○議長(和久和夫)  小塙議員。 ◆8番(小塙斉)  これは宇大の教授が新型コロナウイルス禍が女性に及ぼす影響についてのアンケートを昨年の10月10日から10月26日までの調査期間で県内在住の女性493名に対してアンケートをしまして、その結果ということについて先日、下野新聞等の小さいコラムにも載っておったんですが、女性の相談窓口をというようなことで載っておりました。 コロナ禍によりまして人との交流機会が減ったという方が77.1%もありまして、外出できないことに対するストレスが増えたということで54%、感染の不安が増えているということで66%も感じているということでございます。コロナ禍によりまして、リモートワークで在宅勤務も増えて、旦那がいれば旦那の食事の準備もしなければならないし、奥さんが外から仕事を終えて帰ってきた場合に、ずっといる旦那さんのことを自宅で気を使って見なければならないということで、心と体が休まる場がないというようなアンケートもあったようです。 そういったところで、人と対面で相談できるような場をぜひ町としてもつくっていただければと思っております。 また、高齢者の方の認知症等の進行、介護についてもどのような状況にあるのか、町の状況をもう一度お聞きしたいと思います。 ○議長(和久和夫)  國井健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(國井美由紀)  ただいまのご質問に対しましてご説明いたします。 主に高齢者に向けた支援としまして、認知症のサポーターなどはコロナ禍において集まって養成講座を行うということはなかなかできてはいないんですけれども、昨年、令和2年から今年、令和3年2月まで地域包括支援センターでは、主に介護予防教室や見守りネットワークの相談なども含めまして196件訪問して支援を行っているところでございます。また、78件の電話連絡等を行いまして、高齢者と会う機会があって支援をする機会がなくても、話す機会をつくれるように町としましても努力してきたところでございます。 以上でございます。 ○議長(和久和夫)  小塙議員。 ◆8番(小塙斉)  コロナ禍ではありますが、今のところ、各公民館で元気体操とかは休んでおりますが、もう少しよくなったら、ぜひ再開していただいて、認知症の予防であるとか、フレイル予防、そういった面で活用していただければと思います。 また、なかなか元気体操を続けていくのが難しいというような地区も出ているようにお聞きしておりますので、うまく指導できるように講師の方のビデオを撮影してCD化して、各公民館に渡すようなことをしていったら、もっと簡単に続けていくことができるんではないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。 最後の質問なんですが、スマートフォンを活用して道路の補修箇所の把握をしたらどうかということでお聞きをしたいと思います。 昨年夏の、町道赤羽工業団地線は赤羽小学校の真ん前ということで、町長が毎日通るような町道でもありますので、その辺は警察署の駐在所の前でもありますので、もし子供たちが通学等しているような時間であって、そのようなことがあれば、子供たちにも被害が起きるというような状況にあるかと思います。これについては、ぜひスマートフォンを使って町民参加型でやっていただくようなことをぜひ考えていただきたいと思います。 広報いちかいの3月号にはそういう情報を載せていただきたいという記事も載っているんですね。先日、この記事を見た近くの町民の方が、「ああ、これそのとおりだな」ということで、早速、建設課に連絡しなくちゃというようなことでありますので、これは3月号、この件に関してもいい記事だと思っております。 これも記事1回だけじゃなくて、もうちょっとまめに載せてもいいんではないかなと考えておりますので、その辺についても建設課さんの現状と今後の考え方についてお聞きをしたいと思います。お願いします。 ○議長(和久和夫)  渡邉建設課長。 ◎建設課長(渡邉隆憲)  先程スマートフォンを活用した道路の破損箇所等の情報の提供、こちらについてのご質問についてご説明させていただきます。 スマートフォンを活用したそういった情報の提供ややり取りなどにつきましては、全国を見ますと、比較的大きな自治体では採用されていることは見受けられるようです。 県内においても採用しているところはあるとは思うんですけれども、道路の破損箇所の情報提供というのは、その機能の一部でありまして、そのほかにもいろんな情報を提供したり、いただいたりするということができるという機能になりますので、道路の破損箇所のみならず、そういったところもほかの部署も関係してくるところがあります。また、そのシステム導入につきましても初期費用がかかる面もございますので、建設課だけでなく全体でのそういったものの導入を検討していければと、建設課としては考えているところでございます。 また、こういった道路の破損の状況把握につきまして、様々な広報のほうへも載せさせていただいたんですけれども、今後も、こういった広報や回覧なども活用しながら、また巡回等を強化する、また多方面、先程もありましたけれども、郵便局やスクールバスの運転手、また廃棄物の監視員さん、こちらにもご依頼しているところでございます。他方面の方々のご協力を得ながら、状況の把握に今後も努めさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  小塙議員。 ◆8番(小塙斉)  私は、そのスマートフォンを活用している例は愛知県の半田市というところを参考にさせていただいて質問をしておりますが、愛知県の半田市は人口11万の市でありますが、スマホ、タブレットを使う前は、現状の問題としては、市民としてはどこに連絡していいのか分からなかった。また、電話では場所と状況が伝えにくい。それから、役所が開いている時間しか連絡できない。それから、課題、問題に対してどのように対応していいか分からない。それと、課題、問題に気づいてもらっていないというような問題点が市民からは寄せられていました。 また、行政側においては、道路パトロールや点検は実施しているが、見回りが見回り切れていないというような状況でありました。また、電話では場所と状況が把握できづらい、現地確認に時間がかかるという問題があったようでございます。 これを採用することによって期待される効果としては、スマートフォンやパソコンによって、いつでも簡単に問題を伝えることができるということで、正確に伝えることができるようになっているようであります。また、現地の確認の初動の効率化が見えたということであります。 費用としては、これ月3万円掛ける12か月が年間かかるというような資料がありますので、ぜひ前向きに考えていただいて、町の道路は町の財産でもありますので、町民のけが、災害等が起きないようにしていただきたいと思いますので、ぜひ前向きに検討していただいて、私の質問はこれで終わりにしたいと思います。よろしくお願いいたします。 以上で一般質問は終わりにします。 ありがとうございました。 ○議長(和久和夫)  ここで暫時休憩といたします。 再開は午後3時20分とします。                          (午後3時06分)----------------------------------- ○議長(和久和夫)  再開いたします。                          (午後3時20分)----------------------------------- △関澤正一 ○議長(和久和夫)  小塙斉議員の質問が終わりましたので、次に、3番、関澤正一議員。登壇。          (3番 関澤正一 登壇) ◆3番(関澤正一)  3番、関澤正一。 本日は、お忙しい中、傍聴に足を運んでいただきまして誠にありがとうございます。 一般質問の最後の最後者となりますが、よろしくお願いします。 ただいま議長の許可を得ましたので、通告をいたしました一般質問をさせていただきます。 栃木県も新型コロナウイルスの緊急事態が解除され、第3波も収束に向かいつつ、医療従事者関係からワクチン接種が始まり、4月中旬から65歳以上の高齢者、基礎疾患のある方、そして16歳以上のワクチン接種となる予定になっております。ワクチン接種については、できるだけ町民に分かりやすく説明をして、順調に接種ができるようにお願いいたしたいと思います。 1問目の質問として、都市と農村の交流を軸とした谷津田の再生について質問させていただきます。 本町は、里地・里山ののどかな中山間地でもあり、里山には猛禽類である渡り鳥のサシバが生息しております。以前、野鳥の会の団友さんたちが生息調査を行いました結果、本町が日本一の生息地であることが確認されました。その後、生息調査が行われていないうちに、里山には国が推奨する自然エネルギーである太陽光発電パネルの設置が始まり、里山の景観が一変してしましました。 そこで町は昨年、日本オオタカの会の遠藤会長さんに、サシバの生息調査委託を実施した経過もあり、既に調査が終了していると思います。 そこで1つ目として、サシバの生息調査がなされましたが、どのような結果であったかをお伺いします。 谷津田は道路がなく不便な場所と重労働のために放棄地となり、荒廃が年々拡大され谷津田の景観が消えていく状態になってきており、サシバの餌場となる場所が年々減少傾向にあります。 そこで2つ目として、サシバの餌場として谷津田の再生についての考えをお伺いします。 これに関連性があるので、3つ目としてフェニックス計画はどのような計画なのかもお伺いします。 小貝地区において4名の地権者が谷津田の再生を計画し、サシバの餌場としようとしている地域があります。現地は放棄地となり荒廃し、重機を入れないと再生ができる状況ではありません。重機を入れようとしても道路がないため、再生がなかなかできる状況ではないので、いろいろ試行錯誤を検討しております。そこで、道路に関したことをお聞きしたいと思います。 4つ目として、管理用道路の整備に対する補助があるのか伺います。 町は都市と農村の交流について、現在のところほとんど交流が行われていない状況であり、その中、コロナ禍により地方に移住したいという人が増加しつつあり、農業体験に関心を持った人たちが多くなってきています。 道の駅でも農業を体験できる交流会の計画を立てましたが、コロナウイルスのため実施ができない状況となっております。 5つ目として、都市と農村の交流の働きかけはどのように考えているのかを伺います。 例えば、谷津田のオーナー制とか、昔ながらの伝統的なイベントなどの復活ですね。最後に、具体的な計画があるのかをお伺いします。 2問目として、町長の4選出馬について質問させていただきます。 町長の任期も11月21日をもって任期満了となります。 そこで、過去を振り返ってみれば、1期目、就任して間もなく東日本大震災に見舞われ甚大な被害の対策に追われ、復興を重点的に実行し2期目まで対応に追われてきました。その中、県内でも最後までできなかった観光協会を設立させるなど、公約がなかなか実行できないなど、厳しい町政運営だったと思います。 3期目には、道の駅を第三セクターに取り組み、法人化し、会社組織に改革されました。また、新型コロナウイルスの感染が拡大され、栃木県にも非常事態宣言が発令され、この対応にも追われる日々でもありましたが、非常事態も解除され収束に向かいつつあります。 入野町政になってからは、財政も緊縮予算厳しい中、財政の健全化が進み、町政は安定的な経営となってきておりますと。 そこで1つ目に、3期目の公約、実効性についてをお伺いします。 2つ目として、今後のビジョンについてありましたらお聞かせいただければ。また、町長の4期目出馬についてもお伺いします。 以上で総括質問を終わらせていただきます。 質問については一答一問で質問させていただきます。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  関澤議員のご質問に対し、順を追ってお答えいたします。 第1点目の都市と農村の交流を軸とした谷津田の再生について申し上げます。 1つ目のサシバの生息調査の結果についてでございますが、市貝町は絶滅危惧種の鷹であるサシバの繁殖数が多いことから、サシバを中心とした生物多様性に富んだ里地里山の環境を保全し、人と自然が共生するまちづくりを進めています。 しかし、本町におけるサシバの繁殖状況については、これまで一部のエリアでの調査にとどまっていたため、今後の里地里山の環境を保全していくための基礎資料とするため、今回町内全域でのサシバの生態状況調査を実施いたしました。 調査は、繁殖のために東南アジアの地域から飛来する4月から7月の間に、町内のサシバが生息する可能性がある環境が整った範囲において、つがいの形成や定着、営巣場所及び繁殖ステージの把握を目的に定点調査を行いました。 調査の結果、34つがいのサシバが定着し、それらのうち18つがいの営巣、このうち8か所から計16羽のひなの巣立ちが確認されました。主な分布は、町の北部で多く、全体の約70%であり、それ以外の地域での定着にはばらつきがあったことから、町北部地域はサシバの生息環境を保全する上で重要な地域であることが確認されました。 次に、2つ目の谷津田の再生についての考えについてお答えいたします。 谷津田は、山間の入り組んだ場所にある狭隘な水田で、いわゆる条件不利地であることが多く、経済ベースにのっとった農業生産が困難な場所であります。 今後、農業の担い手が減少し、生産者が高齢化する中で、農家個人の負担で、町内の全ての谷津田を今までどおり、維持管理することは困難であることが予想されます。 そこで、今後は、町内の厳選された谷津田に的を絞り、美しいふるさとの田園風景を守りたい志のある町民と、健康志向と高い環境意識を持つ都市住民との協働を促進することで、谷津田の維持管理を進めてまいりたいと考えております。 次に、3つ目のフェニックス計画についてでございますが、現在、本町においても効率的な農業の発展や少子高齢化に伴う暮らしの変化によって、農家の減少や耕作放棄地の増加が進んでいます。これらの耕作放棄地は、サシバが多く生息する地域に多く見られることから、その耕作放棄地等を復元し、サシバはもとよりそこに生息する動植物等の生態系の保全を図るとともに、保全活動体験など都市住民との交流の場として活用することにより町の活性化を進めてまいりたいと考えております。 次に、4つ目の管理用道路の整備に対する補助についてでございますが、国道、県道、町道以外の道路の整備については、道路の規格や受益面積、農地集積などの要件に応じて国庫事業、県単独事業があり、それぞれに補助率が異なります。 また、補助事業ではございませんが、国庫事業や県単独事業に要件が当てはまらない場合は、舗装の施工のみではありますが、町の農業農村整備事業により整備することとなります。 いずれの事業についても受益者の合意が必要であり、県もしくは町が執行することとなります。 次に、5つ目の都市と農村の交流の働きかけについてでございますが、近年、地方移住や農業体験等へ関心を持つ人が増える中、コロナ禍がさらに後押しとなって田舎に、地方に興味を示す都市住民が増加してきております。 都市と農村の交流については、関澤議員の提案にありますように、谷津田のオーナー制や、おだかけ、どんど焼き、ホタル鑑賞会など昔ながらのイベントについても、地元農家の皆様方と調査研究しながら検討してまいりたいと考えております。 続いて、6つ目の具体的な実施計画についてでございますが、本町の北部や中部には美しい里地里山の景観を醸し出す樹枝状に広がった谷津田が存在しますが、農家の高齢化や耕作不利地のため耕作を放棄する農地となってしまっている谷津田が散見されます。 このようなことから、市貝町サシバの里づくり基本構想・実施計画においても耕作放棄地等を復元し、湿地として管理することや、水田や周辺の樹林地を動植物が生息・生育しやすい環境として保全管理することについて掲げられております。 しかし、耕作放棄地となっている谷津田を全部復元することは困難であるため、文谷・続谷・大谷津など各地区においてシンボルとなり得る谷津田を地元の農家の皆様と話合い、地域の活性化と谷津田の保全・再生のための計画を進めてまいりたいと考えております。 続きまして、第2点目の町長の4選出馬について順を追ってお答えいたします。 まず、1つ目の3期目における公約の実効性についてでございますが、立候補するに当たって町民の皆さんにお示しいたしました選挙公約は、大きく分けて4つの柱で成り立っていました。すなわち、育ちと老いを支える人の輪づくり、地域で回る産業の振興、魅力的な自然と人が共生するまちづくり、そして、便利で安全快適な生活環境の整備でありました。 このうち、子育て支援は子供の元気と高齢者の知恵を結ぶ交流施設の設置や子育て負担を軽減する第2子以降の保育料と学童保育料の減免などが実現いたしました。 また、高齢者福祉では免許返納者に対するデマンドタクシー運賃の助成なども実行できました。これらは、町民の皆さんの強い支持があったればこそ実現できたと感謝しております。しかし、サシバの子育てにふさわしい人への支援は必要であるという、執行部内の担当課職員の理解がなければ、他の領域を削ってこれに予算を充てることはできないものであると認識しています。 次に、町道の改良についてでありますが、標準財政規模が30億円余りの小さな自治体にとって、1事業当たり数千万円、6,000万円とか1億に迫るような公共事業を実行に移すことは、至難の業です。他部門との予算の競合・取り合いが行われる中で、よくここまで土木工事に予算が配分できたと振り返りますと、冷や汗をかく思いです。塩田・続谷線と市塙・椎谷線は道半ばですが、赤羽・小山線を除くほとんどに、おかげさまで手をかけることができました。 予算づけに、強力に後押しをしてくださいました議員各位に対しまして、衷心より御礼と感謝を申し上げます。ありがとうございました。 このほか、町民の町政参画を保障する自治基本条例及び中小企業振興条例の策定、空き家バンクの設立、サシバの渡りの休憩地である宮古島市との交流都市協定の締結など一定の成果を上げることができました。 一方で、なかなか形が現れてこない公約もございます。 1つは、住み慣れた家で家族や知人に最期まで支えられる地域包括ケアのネットワークづくりです。今後、後期高齢者が急増するのに伴い、ベッドに余裕がない中で、現状のような入院に頼り切りの体制では、高齢者の幸せはとても保つことができないとういう基本的な認識の下に、かかりつけ医を中心とした多職種連携による在宅医療体制を築き上げることが、現実に迫られた課題だと思っています。 この推進役が町行政をはじめとする町医師会、医療福祉関係者など町の当事者ですが、全体をまとめるコーディネーターとしての自治体の役割の発揮が十分ではないと考えています。現在のところ、町長の認識の段階で、絵に描いた餅のまま滞っておりますが、担当の職員や専門職にまで降ろし共有していただき、自律的に仕組んでいけるよう人材育成することが急務であると考えています。 2つ目は、サシバの里構想の実現です。現在、計画を策定し、さらに改定した上で、実施に移しているところですが、これを強力に推進する機関が欠けている状態にあります。実施を検証する委員会は設置されたものの、実行を強制できるような権限も能力も備わっていないのではないかと、じくじたる思いを持っています。過日、包括連携協定を結ぶ大学の先生方が、町内における実施状況を複数で調査にいらっしゃいましたが、全く進んでいないとの検証結果を耳打ちされました。 サシバが地球上から消滅するのではないかと危ぶまれている中で、個体を再生する繁殖地として国際的に重要な位置づけをされている当町としては、子育てに必要な餌場を残すために、最低限、谷津田の再生から始めなければならないと、計画倒れになってしまうのではないかと危ぶんでいます。 3つ目は、サシバの餌場になっている谷津田が、近年担い手不足などが原因で耕作放棄されているため、これを、カエル、蛇、バッタなど生物多様性豊かな田んぼによみがえらせることが必要不可欠になってきました。これは、方針や計画ではなく、とにかく実施に移さねば何も始まらないという認識をしています。 しかも、この際、講じられる農法は、従来型の生物の多様性を攪乱する農薬や化学肥料を多投する慣行農業ではなく、田んぼに張られた水の中で、両生類や昆虫が繁殖できる生き物にやさしい農法でならなければならないと思っています。この点に十分な理解がないと、そもそもサシバの里構想は成り立たないのではないかと思っています。これらの公約は未達のままです。 さらに、この10年間に新たな課題として出てきたものもございます。老朽化した杉山保育所の建て替えです。 公設公営が財政的に難しいとすれば、民間の創意やノウハウを活用した多機能型の施設、すなわち、子供や高齢者、さらに障害者も同じ場所で生活し、思いやりや優しさ、人を敬うことができる子供を育てられる施設を誘致したいと考えています。 最後に、4選出馬とビジョンついてお答えいたします。 私には10年以上にわたって支持してくださっている後援会がございますので、後援会の皆様と相談しながら今後については検討したいと思っています。 なお、4期目の公約とビジョンについては、出馬を表明しておりませんので、ただいまはこのご質問にはお答えできないことをお許しいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  ただいまの答弁に対して、順次再質問させていただきます。 まず、サシバの生息調査、これの、今報告を聞きますと、34羽ですかという話を聞きましたけれども、これは地域的にはどの程度の、何羽、何羽という形だと思うんですけれども、これ分かったらちょっと教えていただきたいと思います。地区的にですね、全体じゃなくて。全体は分かるんですけれども。 ○議長(和久和夫)  川上農林課長。 ◎農林課長(川上和幸)  それでは、ただいまのご質問に対してご説明申し上げたいと思います。 今回、確認されたものは34つがいということで、つがいなので倍になると思いますので、つがいが34ということになります。 このつがいにつきましては北部地区に70%近くいるということで、主な場所としましては文谷、田野辺、杉山、大谷津、続谷、刈生田、羽仏ということで、北部地区の大半のところにおいて、つがい、営巣が確認されております。 地区的にあまり細かく言いますと、それによって保全が保たれなくなってしまうということもありますので、ちょっと細かな数字については、控えさせていただきたいと思います。北部地区に7割いるということになります。 また、中部、南部地区においては34つがい中、10つがいということで、この10のつがいについては、まとまったものではなく、本当にばらばら、赤羽の本当南部地区のほうでも確認されたということで、ある意味、北から南まで全部の地区において確認はされたということとなっております。 ただし、密集している地区については北部地区ということになっております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  これ、サシバもね、谷津田も年々荒廃関係で荒れてきて、サシバの餌場がなくなっているというのが現状だと思います。 その中で、何としても谷津田を餌場としていかなくちゃならないと思うんですよ。そういうことを考えた場合には、これ先程も私、総括で申しましたけれども、荒廃がかなりひどいんですよね。その場所を伐根するための費用、補助金、そういうものがあるのかどうか。それをちょっとお伺いします。 ○議長(和久和夫)  川上農林課長。 ◎農林課長(川上和幸)  では、ただいまのご質問に対しましてお答え申し上げたいと思います。 今現在、当町におきましては、里地里山の環境保全の対策ということで、遊休農地等を復元しまして、そこにおいてサシバはもとより、そこに生息する動植物等の保全を図ることとともに、その都市住民との交流の場ということで、その保全活動、先程言いました伐根であったり、草刈り、あるいは農作物の収穫、植付け体験等を含めて、そういった活動をすることに対しての補助金もございます。 ただし、あまり今のところ周知が徹底されていない部分がありまして、なかなかこの補助金を活用する団体等がございませんので、今後、先程答弁にもありましたように、遊休農地、耕作放棄地となっております、各地区の谷津田において再生が進むように、地域の住民の方と話し合いながら進めていければなとは思っております。 以上でございます。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  現在、谷津田の再生について、2地区ほど計画が多分上がっていると思うんですよね。今後、この谷津田の再生、どのような計画で再生していくのか。そこら辺、事務局のほうで何か考えというか計画がありましたら、教えていただきたいと思います。 ○議長(和久和夫)  川上農林課長。 ◎農林課長(川上和幸)  では、ご質問に対してご説明申し上げたいと思います。 北部地区を中心に、谷津田の再生等について町のほうに相談する案件もございます。その谷津田の規模、あるいは今の荒廃状態によって、その再生する事業規模、そして費用もかなり異なってくるのかなと思っております。 先程申し上げました補助金の活用や、あるいは今、全国でも利用されている部分あるかも知れませんが、クラウドファンディングシステム、そういったものも地元住民と活用しながら、谷津田の再生に興味を持つような都市部の方から、お金の寄附というわけではないですけれども、そういったものを頂きながら、再生等をしまして、返礼品、そこでできた作物をお送りしたり、あるいはいろいろな農業体験、あるいは先程提案にございましたように、昔ながらのイベント等に招待をしてということもできるのかなということで、今考えているところであります。 まずは、その地域の住民、中心となっていただける方々と、今後いろいろ検討、調査しながら、事業を進めていければなと思っております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  この谷津田の再生、これはやっぱり道路がないんですよね、ほとんど。そこをまた整備しないと、これ今の話だけじゃなくても、再生、伐根、そういうものが絡んでくると思うんですよ。 ですから、この道路の整備。これ先程のお話だと補助金、補助があるという話もちょっと聞いているんですけれども、これ結局、道路がないということは周知、その地権者ですね。その人の土地を使うような形になるかと思うんですよね。そうすると、そういうのが補助対象になるのかならないのか。これちょっと難しいというか、本当関係者というか、その中でやっていくという話になっちゃうんで、そのものが補助対象になるのかならないのか。そこら辺ちょっと、分かる範囲でお聞かせいただければと思います。 ○議長(和久和夫)  川上農林課長。 ◎農林課長(川上和幸)  それでは、ただいまのご質問に対してご説明申し上げたいと思います。 先程の町長の答弁の中で、各種補助事業等々がある内容の答弁となっておりますが、先程の補助事業につきましては国、特に国や県の補助事業については、面積要件であったり、耕作の集積等々がございまして、仮に県単事業であっても、10ヘクタール以上の受益地ということになっておりますので、1つの谷津田を再生するに当たって、10ヘクタールからある谷津田というのは恐らくないと思われますので、国・県補助対応での道路改良整備というのは難しいと思っております。 それに対しまして、町のほうの町単の土地改良事業の中にも、農道整備事業というのがございまして、そちらについては、2個以上の団体について道路を整備した場合に100分の30%の補助というのがございます。 ただし、道路を整備するに当たっては多額な費用がかかりますし、先程議員さんのおっしゃいますように、土地の取得問題、もし今道路が狭く車が入っていけないような道であったとすれば、他の地権者の方から買収もしなくてはならないということになってくるかと思われますが、それにつきましては、地元のほうで調整していただくような形にはなってくると思います。 あるいは、その地元のほうで、あるいはというか、地権者として道を寄附、あるいは買収してもいいということ。町で買収するということはなかなかな難しいとは思うんですけれども、地域の中でまとまりまして、うちの土地使っていいよということになれば、先程言いました町の谷津田の再生の補助金の中で道路も整備する、あるいは先程言いましたクラウドファンディングの費用、あるいはサシバの里の保全活動ということで、市貝サシバの里基金というのもあるかと思いますので、そういったものもあるいは活用しつつ、そういう市貝町のシンボルとなるような、谷津田の再生が進めばいいのかなと考えているところではございます。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  谷津田の再生に対しては、本当に個人的な形というかね。そういう形の流れになってきているのかなという感じがするんですけれども、これは最終的には谷津田再生してサシバの餌場とするということですよね。 そういうことを考えた場合には、これはこの事業を実施するのに、組織をつくったらどうかという感じするんですよね。その組織の中で地域的に指定してやっていくという形でやっていければ、ある程度方向性ができるんじゃないか。また、体制づくりもできるんじゃないかなと思うんですよね。そこら辺、執行部のほうでどう考えていくかちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(和久和夫)  川上農林課長。 ◎農林課長(川上和幸)  それでは、ただいまのご質問に対してご説明申し上げたいと思います。 町におきましては、谷津田の再生ではないですけれども、今現在北部3地区において、中山間地域直接支払制度ということで、山間地域での田んぼの保全ということで、今年度から始まっております。 その組織についても、町全体で一つの組織ということで、3地区を広域的に組織しまして、町の農地を守っていくということで実施しております。 また、町内で実施しております多面的機能支払交付金についても、来年度、4月からの広域化ということで進めております。そちらについても農地を今後保全していくということで、耕作放棄地につながらないための手段の一つとなっております。 そこで、今回の谷津田の再生につきましても、仮にモデル地区となる地域において、谷津田が再生されていった場合に、確かに議員のおっしゃいますように、各おのおのの地域だけでは、その保全活動が長く続かない場合も考えられます。 少子高齢化によって、農地が耕作できなくなってきたことを考えますと、今後、ますますそのような状態が増えるのかなということがありますので、やはり、町全体として、市貝の農地を保全していくということを考えていく必要があると思いますので、今後、地域の皆さんと検討、協議していく必要があること等ございますが、場合によっては、そういった町一つでの谷津田保全の組織等々も検討をしながら、今後進めていければなと思っております。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  谷津田の場合、どこでも本当に各市町村で頭痛いところだと思うんですけれども、できれば当町で見本ができるようなところがあればと私も考えているんですけれども、谷津田の再生、これを一応モデルとなる場所を選定して、再生を図って、本町から各市町村、そういうところに発信できるようなモデル場所をつくっていただければと思うんですよね。 これがやっぱりマスコミで取り沙汰されて、全国的に広がるような形になっていければいいのかなという感じも考えあるので、そういうことを一応基本的な形で、できるかできないかということを伺ってもちょっとあれだと思うんですけれども、ちょっとそこら辺を伺いたいと思うんですけれども、よろしくお願いします。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  建設課長も積極的に議員の先生方に答弁していますし、農林課長もよく理解してかみ砕いて、自分の頭の中でもしっかりと理解できている状態でして、説明に尽きるわけですけれども、建設課長も農林課長もしっかり、うちの執行部の中においては他に変えられない人材です。 それで今、関澤議員から再度ご質問がございましたが、当町、特に栃木県も昔渡辺知事がおっしゃっていましたけれども、ここは豊かなところで何作ってもご飯が食えるんだと。市貝町はさらにほかの同級生らに、副市長とかに褒められるんですが、全国でも43位だからなとかね、雇用所得では。 そういう中で、改めて泥んこになって苦労して谷津田なんか再生しようという気持ちがなかなか生まれてこないと思うんですね。 その一方で、国際サシバサミットで、当町の位置づけが、世界的にも繁殖地、サシバが命がこういうふうにつないでいくための、何と命の再生する、つながる場所だということに位置づけられてしまいまして責任重大です。 宮古島市は中継地なのに木がないということで、下地市長が、じゃ木を植えるかと言っていましたが、うちのほうも餌場を作って、とにかくそこで次につないでいけるように。それが生き物の、先程小塙議員さんからもご提案がございましたが、独特な特産品ができるということで。生き物米でしたっけ、こうのとり米とかトキ米、そういうことで、とにかくサシバの里づくりの一環として、きちっと谷津田再生をしないとやっていけないと。 そして、先程来、いろいろな細かいメニューが出ていますが、帯に短しですよね。たすきに長しじゃなくて帯に短しで、クラウドファンディングって私、代官所、あそこ保全しようと思って東京に行ったりいろんなところへ行って来ましたけれども、お金が数千万までしか集まらなかったと。そういうことも考えますとクラウドファンディング、なかなか集めるの大変でしたね、日本の野鳥の会の方の支援がないと。 町のメニューを今言われましたけれども、既存のメニューでは、とても短くて帯にもならないということですね。そうすると、関澤議員がご提案いただいたように、もうこれは市貝町は地球上で非常に種の絶滅に当たっての大きい役割をしているんだから、モデル地区として内外に発信できるような、大がかりなことをやればいいんじゃないかという、大したお金はかからないとは思うんですが、その辺のお金の出し方は、町の執行部の方々の認識に関わってくるかとは思うんですが、ほかの町と同じことをやっていればいいんだとか、公人を配すればいいんだとか、そういう話になっちゃうんですけれども、やはり、サシバの里構想にありましたように、サシバの里づくり協議会、全体の協議会をつくって、農林課長も全くそのとおりの説明をしましたが、そういうものをきちんとこしらえて、腰を据えてやると。 当面、来年度はやらなくちゃならないんで、4月からの。当面とにかく先駆けて、先駆的なモデル事業で2か所なり、きちっと決めて、その都度財政的支援をするという形でのせないと、いつになってもずるずる終わってしまって、サシバが1万羽切っちゃったとかね。今はもう一万数千ですけれども、そういうことですので、思い切ってここでエンジンをかけていきたいと思いますので、農林課長もよく理解していますので、私も議員のご指摘を受けましたので、この辺思い切ってやらせていただきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  絶滅にならないように、里地里山を守って、餌場を作っていくというのは、これサシバのためだと思いますし、また町の一つのシンボルにもなっているわけですよね。 そういうことで、できるだけ事業を進めていただいて、ほかに宣伝できるような形にしていただければありがたいと思います。これは要望です。 先程の中で具体的な計画ということで、ちょっと話ありましたけれども、今町長からもお話ありましたけれども、市貝町のサシバの里づくり基本構想、実施計画、これはいつ頃施行できるのか。目安があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  サシバの里づくり実施計画ですか。実行に移す時期ですね。 実行については、この数年間、試行錯誤で模索してたんですが、もういつまでもそういうことは許されないと思いますので、この試行錯誤については。今年は、コロナ禍でできませんでしたが、予算がついていたんですけれども、農林課も大変だったとは思うんですが、来年度、4月から始まる年度については、今ご質問やご指摘をいただいた点などについて、これは乗り越えられるように、作業道路の設置とか、あとは東京から呼んでくると言っても、コロナ禍でどこまで呼べるかですね。あるいは地域の人で、そのまねごとをやってみるとか、どんど焼きとか、オーナー制とかね。 そういうことで、とにかく来年度、4月からの年度で、ひとつ芽出しをしてみたいと思いますので、それから大きく展開していくという形にしていきたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  町長、ありがとうございました。 この関係は一応これで終わりにしまして、次に、町長の4選ですね、これについてお伺いしたいと思います。 まず、1点目として、3期中における公約の実現についてですが、町長は立候補に当たって発表した選挙公約前に、この4年間に地域から上がってきた要望についてもやりますと約束された施策や事業があったと思いますがいかがですか。 例えば、上赤羽地内の水路の整備はじめ、多田羅地区の住民が大勢で町長室に要望に行かれて、やりますと約束されている改良事業が残っているのではないですか。 さらに、同僚議員が12月議会定例で一般質問されてた地名部線も、陳情に来られた地元の代表に対して、やりますと答えたそうですが、まだ着工していないようですが、いかがですか、町長。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  大変難しい案件をまた思い出しましたが、小泉元議長様の水路についてはもう10年前から言われていまして、大雨が降るとあふれるんですね、あの北側。水利組合、また鬼怒川東部まで行ってきましたが、それは地元でやるんだと言われまして、なかなかこれを突破できないと。先程の農林課長の説明もあるとおり、土地改良区に任せていいのか、整理組合に任せていいのか。最終的に町で英断をくださなければならないところがあるかと思うんですが、これについては、本当に申し訳ないと思っています。 2つ目の大橋・篭堰線、これは地元の方が本当に町長室に入れないほど20名ぐらいでいらっしゃって、今回は最後の1年なので、公約で中途半端になっているところ予算をつけたんですが、その一方で、これもまだ測量が終わっただけだと。 そういう中で、建設課長と協議いたしまして、これについてはちゃんと当初の計画どおり、もう既に大きな額をかけて計画をつくっていますので、当初の計画どおり年内に、建設課長が地元の方に説明されたかと思うんですが、直近ですね。用地を購入されて、そしてそれで水路をきちっとつなぐということで、ある程度道筋がつきました。 地名部線については、建設課は人が少ないので私が宇都宮財務事務所へ行って、所有者不明なところは、ある程度解決方法を学んできました。あとは、公図混乱地域についても、協議している最中で、これも見通しがついてきたところなので、これらについては実行を残すところになっていますので、一つの路線は引けたというふうに思っています。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  次、2つ目の質問ですけれども、町道大橋・篭堰線で、これ水処理センターを多田羅地内に建設する際に、地元自治会と文書で改良を約束された要望箇所です。 さらに歴代町長が地元住民と実行を約束された、放置されたままになっている要望箇所には、JETファームを真ん中にして、田野辺と刈生田を結ぶ町道、その他市塙、上根の公共下水道の導入も大きな懸案として残っています。これらについてもしっかり成し遂げてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  多田羅の大橋・篭堰線については私も驚きましたが、地元と文書を交わしておりまして、文書をちゃんと証文として見せられまして、これはやらなくちゃならないので、私、先程のお話のとおり道筋はつきまして、大体今後については建設課長もこれに、地元の方がある程度説明をされていまして、できる方向で、当初の計画どおりいくということだと。 あとJETの件についても、私もこれが知らなかったんですが、町がもう計画まで持っていたということもありましたけれども、これも石井議員から先程質問があったとおり、これもやらなくちゃならないんで、予算があればできる話です。 あと、公共下水道は先程の石井議員のご質問のとおりですので、これも第一種住居地域について一覧に入り、上根などもこれから人口増ということであれば下水道は不可欠のインフラですので、これはもう先程やりますということで、建設課と私が答弁したとおりです。そういうことでご理解いただきたいと思います。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  3つ目として、当町の地域ブランドとして町のサシバの里の実現、言葉だけではなく、農業再生、6次産業、そして都市と農村の交流を具体的に実行に移していただきたい。また、中央病院もせっかく市貝の地を選んで来てくれたのですから、総合病院を中心にかかりつけ医や、訪問介護、介護などの他職種を連携させ、いわゆる地域包括ケアシステムをつくってもらわないと、高齢者が進行する中で、困ったことになってしまうと思います。 町長は、新しい箱物は極力抑えて借金を減らしながらお金を少しずつためて仕事をする手法を取っていますが、こういうやり方を指示する町民は多いと思います。着実に手堅く実行に移していただきたいと思いますが、お答えをお願いしたいと思います。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  サシバの里づくりにつきましては、先程の第1点目の質問のとおりですね。農林課長と私がお答えさせていただきまして、しっかりとモデル地区を選定してやっていきたいということで、県のほうからも言われました。食料・農業・農村計画の中に、産業政策と地域政策があるので、地域政策を市貝町ではしっかりと実現してほしい。中山間地等直接支払交付金も特任で知事がやったので、それが効果が現れないような形でやらないで収めないようにということで指示がありましたので、しっかりと先程のとおりだと思います。 地域包括ケアシステムは、これは大変な仕事でして、私一人ではできない話ですので、今後これは優秀な健康福祉課長と協議をしながら進めてまいりたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  続いて、4選出馬について伺います。 町長は後援会に相談してと答えられましたが、先程来、質問しているように、塩田・続谷線や、市塙・椎谷線、赤羽工業団地線など、少しずつ着実に実行する手法を取る町長を、後援会としては推薦することで、大方合意ができています。これを踏まえて再度出馬の意思について答弁を願います。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  私としては、新聞でも報道されたかと思うんですが、年齢も分からないままがむしゃらに町政を進めてきたんですが、鏡をふと見ると頭が真っ白になっていまして、あとは顔にしみ、しわができ始めて、町でばったり同級生に会うと、自分でも驚くほどの年になっているんだなというふうに思っています。 町村会の町長の大半も50代前半から町長になっていまして、3期ぐらい油乗って今やっているところなので、若い人が町長になられるのが最適ではないかということで、若い人をこの2年間一生懸命探してまいりまして、ようやく1人、2人にたどり着いたところですけれども、ところが子育てに非常に、そういう人はちょうど子供が大学生ぐらいになっているんですね。そして、しっかりとした仕事も持っていますので、これは後援会の幹部の方にご相談申し上げましたが、突然来ても使い物になんねえとかいうふうに怒られちゃいまして、何らかの形で、町のほうにしっかりと関与をさせながら人材育成をやってきませんでしたので、人材育成が必要なのかなと思ったところですけれども、本来であれば後援会の皆さんに打診して、皆さんからお答えもらうところですけれども、そういう話でありますけれども、なかなかコロナ禍で大変厳しい中ですので、ちょっと慎重に考えさせていただきたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  5つ目として、過日、新聞報道で、年内に実施される県内の首長の選挙に関わる予想記事がありましたよね。これを読んだ現職町長を支持する町民の間に不安が広がっています。町長がいる間に要望を実現してもらいたいという焦りの声が町民の間に上がっております。 これを払拭するためにも、早めに出馬表明することが大事だと思いますが、いつ頃までに態度を決められるか、再度お伺いします。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  後援会の幹部の方とも相談しているところですけれども、今回のような突発的なビジョンや公約についてという質問が出ましても、一朝一夕にできるような話ではありませんので、少し時間をいただきまして、次回の議会ぐらいの間に、ちょっと勉強させていただきたいというふうに思っております。 以上です。
    ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  じゃ、最後の質問にさせていただきます。 町長、3期目の公約、これをしてきたわけですけれども、今年の11月21日で満期になるわけですけれども、今町長は公約した形のもの、点数にすれば何点ぐらいの点数つけますか。そこら辺答弁お願いしたいと思います。 ○議長(和久和夫)  入野町長。登壇。          (町長 入野正明 登壇) ◎町長(入野正明)  毎回、同じ点数で申し訳ございませんが、1回やるたびに公約を新たに出していますので、また今回は、執行部の財政課長、係長や、農林課長や建設課長の協力がありまして、公約のほとんどですね、大きなものが全部予算つけていただいたので、これを少ない数字で言うと申し訳ないので、87点ということで、完全はありませんので、マイナス13点というものを残して、職員が今後とも自分の意志や意欲がつながるようにマイナス13点ということで、余力を残して評価させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(和久和夫)  関澤議員。 ◆3番(関澤正一)  今、町長から87点、マイナス13点という話をいただきました。 まだこれね、任期中なもんですから、ただ年度はもう決まると思うんですけれども、公約目標は、できるだけ達成するような形でお願いし、私の質問を終わらせていただきたいと思います。 どうもありがとうございました。 ○議長(和久和夫)  ただいまの関澤正一議員の質問をもって、通告者全員の一般質問が終了しました。----------------------------------- △散会の宣告 ○議長(和久和夫)  以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれで散会いたします。                          (午後4時24分)...